『泣きわめくだけならいくらでもできる…』
ーねえ、あの子って…ー
ーえーうそ。まだいんの?ー
ー怖いよねー
【怪物って(笑)】
『ひっぐっ…ごめんなっ…さいっ…』
−ダメだろ?✖︎✖︎✖︎。約束を破っちゃ−
『ごめんなさっ…もうしませっ…』
−なあ。どうしたんだ?✖︎✖︎✖︎。−
『えっぐっ…ひぐっ…』
−✖︎✖︎✖︎らしくないぞ?−
『ごっ…ごめんなさっ…』
−うるせぇ!俺はどうしたのか聞いたんだ!−
『…ごめんなさい…』
−わかればいいんだ。✖︎✖︎✖︎。良い子だなぁ−
その人は頭を撫でてくれた。
とても嬉しかった。
でも…
−じゃあな。✖︎✖︎✖︎。−
目を開けるとその人の姿は無かった。
ボロボロの廃墟の影に、
毛布をかぶって寝ていた。
私は誰だったのだろう…
よくわからない。
知らなくても良いのかな?
まぁそんなの気にしたくも無いかな。
そんな事考えてたら、
[これは…だな。]
って声が聞こえて、
声の方を向こうとしたら体が動かなかった。
そしたら、何かに体を持ち上げられて…
意識が朦朧としてる中、
ぼんやりと、頭を撫でられた
感覚を思い出していた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。