僕はいい子になれたでしょうか…
フィリアムの名を貫けたでしょうか
僕はあなた。
フェリアムなんかじゃない
僕はフェリアムじゃない。
殺し屋じゃない。僕の力は
人を救う為にあるんだ。
だから…違う。
僕だって人を救った!
守った。守り抜いた!
【僕は目を覚ませない】
【この世の理屈に反したから】
【目を覚ますことは許されない】
【でも…〈生きた〉っていいじゃないか】
[お姉ちゃん!]
[お姉ちゃん?]
[お姉ちゃーんw]
[おねえ…ちゃん…]
僕の妹ならこんなのどうって事ないのだろう
父は僕の事を否定ばかりしていた。
おじ様は僕の事を道具だと思っていた。
母は僕の事を人間だと思っていなかった。
でも、妹と出雲は…二人だけは僕の事を
信じてくれた。愛してくれた
〔大丈夫〕
{それは僕が望んでいたもの}
{願っていたもの}
{これからも大切にするもの}
{それを信じればいい。}
{目を覚ますにはきっと…二人への心が必要}
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。