第22話

覚ますにはきっと
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2018/03/28 03:36
僕はいい子になれたでしょうか…
フィリアムの名を貫けたでしょうか
あなた

…違う

僕はあなた。
フェリアムなんかじゃない
僕はフェリアムじゃない。
殺し屋じゃない。僕の力は
人を救う為にあるんだ。
だから…違う。
僕だって人を救った!
守った。守り抜いた!
あなた

なのに…なんで…なんで…

【僕は目を覚ませない】
【この世の理屈に反したから】
【目を覚ますことは許されない】
【でも…〈生きた〉っていいじゃないか】
あなた

笑って過ごして何が悪い⁈

あなた

人を愛して何が悪い⁈

あなた

幸せで何が悪い⁈

あなた

僕が悪いのか⁈

あなた

なんで…なんで…

[お姉ちゃん!]

[お姉ちゃん?]

[お姉ちゃーんw]

[おねえ…ちゃん…]
僕の妹ならこんなのどうって事ないのだろう
父は僕の事を否定ばかりしていた。

おじ様は僕の事を道具だと思っていた。

母は僕の事を人間だと思っていなかった。

でも、妹と出雲は…二人だけは僕の事を
信じてくれた。愛してくれた
〔大丈夫〕
あなた

信じてくれる人がいる。
愛してくれる人がいる

あなた

それでいいじゃん…

{それは僕が望んでいたもの}

{願っていたもの}

{これからも大切にするもの}
{それを信じればいい。}

{目を覚ますにはきっと…二人への心が必要}

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