ここはどこなんだろう。
また、真っ暗な場所でひとりぼっち
確か…
階段から落ちて…
苦しくて…悲しくて…
あははっ…最低だなぁ。
いくら自分を追い詰めてたからって
ハイトを悪者にしちゃダメだよね…
僕の思い込み。ただの夢
だって…だってそうじゃん
そうじゃないと本当に…
僕は…
ハイトを敵にまわしてしまう。
いや。いやだ。
一人は怖い。一人は嫌だ。
また誰もいなくなってしまうのだろうか。
いやだ。そんなのいや。
やっと…終わったと思ってた。
出会い。別れ。
その度に悲しみに溺れる。
恋に溺れる。
苦しみに溺れる。
涙に。損失感に…絶望に。
もう。嫌なんだ。
ただ繰り返すだけの人生は。
だから…前を向くだ!
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!