第2話

in FringPosse 西暦世界2話
357
2021/06/12 06:33
夢野幻太郎
とりあえず、状況を説明してもらってもいいですか?
主人公
えっと…どこから説明していいのやら…
あの後、私は家のほうまで倒れていた三人を運んだ。

そして、のちに目が覚めた彼らにこの世界をを説明せざる負えないことは、

よくわかっている。

…分かっているのだけど…
部屋の中、グッズであふれかえってるんだった―泣

アニメのヲタクなのは認めよう。ただ…本人であろう者たちのコスプレ衣装や人形やらなんや

らがある部屋なんて…、正気の沙汰じゃない
飴村乱数
あはは、これ僕の等身大フィギュアかな?、あ、幻太郎と帝統もあるー!お姉さんが作ったのー?
主人公
えっと…
お願い、お願いだから…少し口をチャックして

私は恥ずかしさに顔を赤くしてうつむいてしまった

今ならちょっとだけ神宮寺先生の気持ちがわかるかも…

って乱数ちゃんが天真爛漫なのは鼻から知ってたけど!
夢野幻太郎
ペシッ!(頭をたたく)
飴村乱数
痛ーい。わーん泣。幻太郎が僕をぶったよー…あなたお姉さん慰めて―ぇ
有栖川帝統
乱数ふざけるな、今はそんなことしてる場合じゃないだろ
夢野幻太郎
帝統の言う通りです。それに、人様の家で自由にふるまうのは相手にとって失礼ですよ
飴村乱数
そっか…あなたお姉さんごめんねっ
あ、可愛い…

まさしく飴村乱数といった感じである
主人公
えっと…飴村さんが天真爛漫なのは重々承知の上なので大丈夫ですよ。それと、猫をかぶる必要ないですから、楽にしてください
夢野幻太郎
あ…なぜそれを
あ、説明する前に行ってしまった…

まあ、でも説明を切り出すいいきっかけだ

何はともあれこれで事が進む
主人公
ここは、あなた方が住んでいた、H歴ではありません。ここは西暦20xx年の世界で、第三次世界大戦前の時代です。
有栖川帝統
え?どうゆうことだよ
主人公
それは今から説明します。有栖川さん
私はこの世界について話した。ここが彼らのいた世界ではないこと。この世界の彼らは2次元の世界の

人間であること。彼らの世界についてなぜ知っているのかすべて
夢野幻太郎
信じ…られませんね…
主人公
当たり前ですよ…この世界にとってはあなた方は架空の存在。さっき飴村さんが見ていた等身大のフィギュアのように、アニメコンテンツの娯楽として親しまれているヒプノシスマイクという作品の一キャラクターなんですから…
有栖川帝統
なあ…てことはよ。俺らは異世界に来ちまったってことでいいのか?
主人公
そうですね。確固たる証拠は、このあなた方のグッズやCDをみればわかると…
私は、あんまり本人に見せたくないけど…自分の所持しているヒプマイグッズの数々を披露した

見せたくないけど…
飴村乱数
ねえねえ、あなたお姉さん…これって僕たちの服とかヒプノシスマイクだよね?
流石乱数ちゃん、そこに目をつけるか…コスプレ衣装と一緒に…ヒプノシスマイク…

流石といわざる負えない…
主人公
う、うん…そうですね。まあ、生地は安い感じの物だったりするけど、ヒプノシスマイクは一切起動とかしない。完全におもちゃみたいなものですよ
夢野幻太郎
確かにこれだけ物を見せられれば、信じぜざる負えないでしょうね
そういえば…なんでこの世界にわたってこられたのだろうか…まさかではあるけど…
主人公
…違法マイク
夢野幻太郎
やはり、違法マイクも知っていますか…
その言葉を聞いて、私は納得した

違法マイクであれば、そういったことが可能だ

だが、そういった場合…
主人公
帰る方法があるかどうかわからない
飴村乱数
それだとまずいな
有栖川帝統
…乱数
飴村乱数
俺たちは、まだ目的を達成できていない…だから、ここでくたばるわけにはいかない
違法マイクで、異世界に飛ぶことはまず不可能なはずだと私は最初は思った。

違法マイクにそんな時空を操れる力は制作側の考えとしてもあり得るはずがない

それにしても、違法マイクの質力では低すぎるはずだ

でも、彼らの様子を見ると、違法マイクでこの世界に来てしまったのは明白だろう

違法マイクは効力が薄いために短期間しかその特殊効果は発動しないはず

だが、異世界に来たとなれば、短期間で終わる可能性は極めて低い

だからといってあきらめるなんてできるはずがない
主人公
なら、探しましょう。元の世界に変える方法を
有栖川帝統
そんなことできるのかよ!
主人公
さあ、それはわかりません。でも、何もしないままよりはマシでしょ?
夢野幻太郎
そうですね。確かに、模索していくほうが小生たちの方にあっています
有栖川帝統
だな、乱数の事とかいろいろやってのけたんだ。これくらいでへこたれてられねーよ
飴村乱数
二人とも…うん、そうだね。そのほうが僕たちらしいよね!
あ、尊い…

雰囲気ぶち壊してすみません。でも、目の前で推しがこんな事してたら誰だって墓を建てませんか?

共感をお待ちしております

という茶番はあとにして
主人公
いろいろ動き回れるように、私も手伝いますね。とりあえず、ここにいて構いませんから…何かあったら申し付けてください
夢野幻太郎
ありがとうございます。あなたさん
な、名前呼び死ぬ…

これ現実だよね?いや、小説か

まあ、どちらにしろ墓足りない
主人公
とりあえず何か食べ物か何か作りますね。おなか減っていますでしょうし
有栖川帝統
まじか!ありがてー!向こうでは3日も何も食べてなくてよ
主人公
有栖川さんらしいですね
夢野幻太郎
料理をするのであれば小生も手伝いますよ
主人公
えっ!?
いや、推し目の前で料理できるか―!集中できないわ!
主人公
えっと…大丈夫ですよ。夢野さん。どうぞ座ってらしてください
夢野幻太郎
そうですか…なら、お言葉い甘えて…
という感じで、推しとの生活が始まったのであった



プルルルル…


え?電話。いったい誰から…って白井さん!?

プリ小説オーディオドラマ