…
席を立つと、周りの視線が私に集まった。
嫌な感じだ。
ここ最近、私は調子が良くない。
原因は分かっている。
ここまでくると、
避けられている理由さえ分からなくなってきて 怒りさえ感じ始めた。
メールの返信も無い。
すれ違っても、なにもない。
目があってもそらされて、悲しそうな顔をされる。
もはや、付き合うの意味が分からない。
…こんなに、授業もまともに聞けなくなるくらい
私は、取り乱しているのに…
何でアンタはそんなに余裕なの…
委員会の仕事だって、
勉強だって、
私が居なくても変わらないじゃない。
また、
君はそうやって
愛想を振り撒いて、私から離れてしまうんだ。
何が「愛してる」よ。
これは お互いが、自然消滅を待って、独立していけばいいだけなのかもしれない。
でも、そんなの
残酷すぎませんか…??
消滅する日をひたすら待ち続けるくらいなら、
私は________________...
I need you...??
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!