それから1週間…
叉萠とは一切話していない。
私は、自分の部屋でそう ポツリと呟いた。
勿論、
スマホの画面に表示された叉萠とのメールの履歴は、あの日を境に止まったまま。
今までの履歴を見ると、ちょっと切なくなる。
×月×日
To¦あなた ¦件名¦_____..
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今日は楽しかったなッ.ありがとう。
また遊び行こう
×月×日
To¦あなた¦件名¦おめでと
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今日、あなた誕生日だったんだ??
知らなくて御免~
さっき智箆に聞いた。笑笑
本当におめでとう。今度何か奢る~‼
じゃ、おやすみ💤
何気のない会話が、
何よりも大切なものだった。
君が居なくなって、
初めてわかることって、案外あるみたい。
やっぱり私は、君がいなきゃダメみたい。
私は、
当時嬉しかったはずの、そのメールの履歴1つ1つを読み返すごとに、
涙が止まらなかった。
I miss you...
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。