ころんくんの手の圧力?が強すぎて私じゃ取れない。これ、どうしよう。
まって、帰らないでー。という思いは届かず、莉犬にぃはリビングに戻ってしまった。
さて、こっからなんだよね。ころんくんが手をまだ塞いで私は喋られないし……。
しかも、片手は今掴まれた。んで、まただんだん近くなってくるし……。
あ、オワタ\(^o^)/
なんか、悲しい表情………?
え、まって。これ、返事言えないよ?だって、今口、ころんくんの手で塞がれている。私は黙ることしか出来ないの?
え、だんだん近くなってくるし……。
まって、耳のところまで来たよ?
まって!?ちょ、それはヤバイ!
よく分かんないけどとにかくやばいような気がする。逃げたいけど無理だし……。声出したいけど塞がれている。詰んだかも。いや、元の耳にキスのところで詰んでたのかもしれない。
私は左右に首を降った。だが、ころんくんは……
という。だから、次はコクッとやった。
そうしたら、ころんくんは黙ってしまった。私何か悪いことした?
だけど、逃げられない。
これ、強制なの?オワタ\(^o^)/
めっちゃくちゃ近い。んで、ころんくんは何故か知らないけど、私の口を塞いでいた手をどかした。よし、これで逃げれる!
だが………
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。