私を地獄から救ってくれたのは…あの二人だ。
不良でも良い。
六本木を仕切っている大きな不良でも良い。
自分を救ってくれる人と出会えたのだから。
だから…
この生活を守らなきゃ…。
絶対に…バレてはいけない。
バレたら…また何か崩れるのではないか…。
私の…大切な…この生活が。
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パチッ
いつの間にか瞑っていた目を開けると光が差し込んだ。
あ…眠っちゃったんだ。
ふと時計を見ると夜の8時だった。
最近では睡眠を長時間できるようになった。
私はいつの間にかベットに横になっていた体を起こしリビングへと向かった。
少しだけ。
ピコン
メッセージ1件
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○○『待ってるよ〜wまた遊ぼうよ〜』
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あぁ。どうして…どうしてこんな幸せな生活が長く続かないのだろうか…。
私は…ただ普通に…普通に皆と…この2人と…幸せに暮らしたいだけなのに。
私から…もう幸せを奪わないで…。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!