ガチャ
家に帰ると2人が出迎えてくれていた。
靴を脱ぎ、そのまま3人でリビンへと向かった。
私は二人にさっき買ったばかりのプレゼントを渡した。
ガサガサ
二人は私の買ったプレゼントを包んでいる綺麗な赤いラッピングを珍しく慎重に開けていた(クスクス
2人は目を輝かせていた
私は二人に買ったばかりのネックレスを首に通した。
胸元で輝くリングは二人をよりいっそう輝かせていた。
そう言い残し私は駆け足で自分の部屋へと戻った。
バタン
私は床に置いてあるゴミ箱と顔を合わせた。
空っぽのゴミ箱の中へ私はいきよいよく戻してしまった。
良かった…二人の前では普通に保てて。
こんな姿…見られたくないな。
嘔吐は治まらなかった。
…原因は……。
分かっている。
…あいつらに…会ってしまったから。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。