私達は昼ご飯を食べ終わるとすぐ私の家へ向かった。二人の友達?と言う人が車を持っていてそこにパソコンを乗せて帰るといいと言われた。
家の中は暗く、物音1つしなかった。
私の家は二階建てで、いつも私の部屋の窓は鍵を開けているようにしている。だからそこから入れば大丈夫…のはず。ハシゴは倉庫の中に確かにあった気がする…
ガラガラ
私はそのハシゴを使い私の部屋の窓と繋げた。
コンセントや色々物があるからきっと二人には分からないだろう。私はハシゴを登り、
ガラガラ
窓を開けた。
窓を開けると部屋はそのままで漁られた形跡が一切ない。きっと父は放置していたのだろう。
私はお目当てのパソコンや、必要な物を大きなリュックに詰め、ハシゴを降りた。大きな物は吊り下ろしの様に紐に括り付け、上から下へと下ろした。
帰ろうとすると…父がタイミング悪く帰ってきてしまった。
ガシッ
すると父の後ろから前に私を襲った人や他の仲間らしき人達がぞろぞろと出てきた。
そう言うと…父達は私達を襲ってきた。
ザザッ
私は恐怖に耐えきれずその場に屈んでしまった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!