第28話

守る為の強さ
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2023/01/26 16:46
そばで見てきたって言っても実際戦ってるところは
見たこと無いんだよな
でも少しだけでも役に立てるかもしれない
三神 大輝
これって俺も手出していいやつですか?
六車 謙信
まずは俺が行く、もしもの時があれば
助けに入ってもらいたい
三神 大輝
わかりました
次の瞬間小湊が六車さんに仕掛ける
小湊 圭一
脳味噌の色を見てあげる
ドッ
小湊 圭一
ほらぁ頭蓋骨ぱっくり
いっちゃおうか
六車 謙信
真正面から来たか!
!速い、俺が居た時よりも格段に強くなってる
小湊 圭一
僕に殺されるために
生まれてきたんだよね?
小湊 圭一
ありがとう
ガキィィィンッ
六車 謙信
ぐぉおおお!
人気のない路地裏に激しい金属音が鳴り響く
でもさすが六車さんだ、2本の刀の扱いに慣れてる
普通なら小湊が勝つだろうけど
六車さんはそう弱くは無いぞ
ガキンッ カンッ  ザクッ  ヒュンッブワッ
速い、六車さんは攻撃をしてる側だけど
小湊はその間の隙を窺ってる…これはキツいか…
小湊 圭一
力任せの剣士には
キレも強弱もない
小湊 圭一
だから死んでいいよ
ザンッ
六車 謙信
グゥウウウウ!?
三神 大輝
六車さん!!
まずい!今の一撃は相当効いたぞ!?
三神 大輝
六車さん、そろそろ…
六車 謙信
いや、まだ大丈夫だ
三神 大輝
…わかりました
死ぬほどの怪我ではないからもう少しだけ待っとくか
本人も大丈夫って言ってるし
って言うかやばい!俺今日武器忘れた!?マジかよ…
どうしよう…そこら辺にいいものないし…
でもいざとなったら戦わないといけないから
準備しないとなのに…
どうしようかと考えている間に戦況はすっかり
変わっていて、小湊の顔から余裕は消えていた
小湊 圭一
痛いなぁ…なにこのオッサン
ムカつくんだけど
六車 謙信
片手じゃ受けられねえと
刃が合った瞬間飛ぶとは
六車 謙信
大した反射神経だ
六車さんも今のところ調子は良さそうだな
そして2人が同時に動き出す
ドッ       ドッ
六車 謙信
小湊ぉ!この命に変えても
テメエはこの世から消す
小湊 圭一
暑苦しいんだよオッサン
そろそろ死んでよ
六車さんが先に仕掛ける
六車 謙信
これで終わりだ!
散れぃ小湊ぉ!!
ビュンッ
小湊 圭一
いよっとぉおお!
でも小湊は凄まじい跳躍でその斬撃を躱した
そしてそのまま六車さんの顔を狙い
空中で3段突きを放つ
小湊 圭一
ほらほらぁ死んじゃえぇ
六車 謙信
グウウッ!
その攻撃は六車さんの顔を数回掠めた
顔から血飛沫が舞う
小湊 圭一
おじさん大したことないね
さあ死んでよ
これ以上やると動きが鈍ってしまう
そう思い、六車さんに声を掛けようとしたその時
六車 謙信
ふざけたこと抜かしてんじゃねえ
クソガキ…
六車 謙信
テメエはここから
生きて帰れねえ
ビリビリッ
三神 大輝
っ!
空気が揺れた、今は邪魔したらダメだな
六車さんは凄まじい踏み込みと同時に
ポケットの中にあった小銭を投げつけた
小湊 圭一
僕お金はいっぱいあるんだぁ
いらないよ
小湊は余裕の表情で避けるその後の少しの間をついて
六車さんは阿修羅のような連撃を見せる
六車 謙信
ウォラアアアア!!
ビュンッビュン シュンヒュンッ
小湊 圭一
シィイイイ!
しかし小湊は躱しながら
連撃のスキを縫って一太刀入れてきた
小湊 圭一
ここだぁああああ!
ザクッ
六車 謙信
ぐうううううう!
六車 謙信
何ビビってんだ…ガキ
踏み込みがあせえな
瞬間、落雷のような袈裟斬りが小湊に降る
六車 謙信
踏み込むってのは
こう言うことじゃああああ!
ザギャッ
小湊 圭一
ぐうううううう!
そして六車さんの刃が小湊の胸をかすめた
六車 謙信
もうテメエは逃げられねえ
六車 謙信
腹がガラ空きじゃああ!
オラァアアア!
ドゴッッ
小湊 圭一
がはぁああああああ!
すかさず強烈な前蹴りを入れる
正面からしっかり入った蹴りは相当な傷になったはず
六車 謙信
テメエじゃ逆立ちしても俺には勝てねえ
繋がるように強烈な横薙ぎ
六車 謙信
死んどけええええ!
仁義外れがぁあああ!
ビュッ   ガキィィィンッ
小湊 圭一
グギイイイイイイ!
攻撃は防がれたけど、結構ふきとばされてるな
六車さんのも沢山入ったし体力がだいぶ削られただろ
六車 謙信
さあ終わりだ小僧
命乞いは聞かねえ、念仏を唱えろ
小湊 圭一
ずるい、両手があるなんてずるいよ…
あんなに頑張ったのに…なんで俺だけ…
あとはとどめを刺すだけ…
パンッ
三神 大輝
…は?
六車 謙信
……ガハァッッ!?
何、が…起こったんだ?
小湊 圭一
左腕がないと思って
油断しちゃったねえ
小湊 圭一
六車くん
三神 大輝
む、六車さん!!?
六車 謙信
ぐうう…
最悪だ!俺が居たのに反応出来なかったっ!!
いや、そんな事考えてる暇じゃ無い
…大丈夫まだ間に合う、致命傷ギリギリだし
血の量もやばいけど、六車さんなら生きれる
応援はまだ来ない…あと少しか?
俺が繋ぐしかないのか
三神 大輝
六車さん動かないでください、
出血が酷いので
三神 大輝
少し刀を借りさせていただきます。
小湊 圭一
さあもう一発…プレゼント
死んじゃえーい
パンッ…             カラン…
三神 大輝
おお、すごい
良い刀だ…
小湊 圭一
お前邪魔なんだけど
三神 大輝
そりゃあ邪魔するでしょうよ
俺の計算だとあと2分くらいか
仕留めれなくても守るだけで良い
三神 大輝
六車さんは端で休んでください
あとは任せてください
狙うのは首、頸動脈あたりをやりたい
ダッ
シュッ
小湊 圭一
そんなの当たるわけ…
三神 大輝
そっちじゃないんだよな
ブンッ
小湊 圭一
!!
スッ
三神 大輝
チッ、当たらなかった…
小湊 圭一
(ちょっと危なかった
刀をもう一本拾っていたのか)
こうなれば正面から全力で踏み込むしかない
足に力を溜めて爆発させる
ググ…       ダンッッ
小湊 圭一
(!速っ…)
ビュッ       ヂッ、ボタタ…
小湊 圭一
っ…!
(まぁまぁかな…血が止まらない)
三神 大輝
また避けられたしっ!
クソッ、当たったけど攻撃が浅いな…
もう少し深く、もっと速く…
仙石 薫
六車の兄貴ぃ!
どこだぁああ!
三神 大輝
仙石さん!!
バッ
三神 大輝
あ!おい!逃げる、な…
ハァ〜逃した…
これが俺のだったら某鬼退治漫画の主人公みたいに
投げるんだけど、借り物だからな
久我 虎徹
嘘だろぉ!
六車の兄貴が!
仙石 薫
波岡、闇医者を押さえろぉ!
波岡 常吉
は、はい!
六車さんは意識は戻ってないけど一命を取り留めた
小湊…強かった、何か秘密があることは間違いない
俺のせいで…俺が気づいていれば防げたのに…
何のために俺はあそこに居たんだ……
ハァ…まだまだ修行が足りないな
速く反応できるように、先を考えられる様にしないと
この先も同じことを繰り返すだけだ
See you next time














こないだ言っていた新作投稿したのでよければ。
話の構成が下手くそですけれど、上手く書けるように善処します。

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