裕太side
俺は小さい時、ある女の子とよく遊んでた
ひとりっ子だから、妹ができたみたいで
嬉しかった。かわいくて仕方なかった。
でも、俺が小学校に入った頃
ダンスを始めたから
遊ぶ機会が少なくなっていった
そして、俺を追い込む様にお母さんも言ったんだ
『裕太、あなたちゃん引っ越すみたいだよ』
東京とか言ってたっけな…とかなんとか呟いてたけど
俺はそんなことよりあなたに会えなくなる
ただそれだけが
ものすごく寂しかった
あなたは、あんなに小さかったから覚えてるわけないと思う。
でも俺は忘れてないよ。
久しぶりに会いたいな…
そんな思いが現実となったのは
GENERATIONSとしてデビューしたあの日。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!