放課後
涼太side
俺と玲於とあなただけの秘密。
あなたは小さい時に俺の家に引き取られて。
中学まで一緒に暮らしてた。
でも俺は、部活のために高校で寮に入った。
それから俺たちの関係は隠して、高校生活を送っている。
だから、簡単に言えば3人幼なじみってこと。
なんなら、玲於も家族同然。
かいとに連れられてやってきた。
そこは大きなお城のようなホテル。
かいとのその言葉を最後に私の意識はない。
目が覚めたら
服を全部取られて手足も固定されてる状態だった
そして、そこには10人くらいの大きな男の人たち。
怖い以外の何者でもなかった。
助けて。
そう思って目をつぶる。
その思いとともに浮かぶのは玲於だった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!