第30話

包帯がぐるぐる…
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2021/08/19 08:13
あなた「ん……………。」
目が覚めると見た事がない天井、自分の手には点滴
そして横には果物が置いてあった。
病院……か…
体を起こしてみると、お腹と頭が痛かった。
頭を触ると包帯…お腹を見てみるとぐるぐる巻かれた包帯…捻挫してた方の足にもまた包帯…
あなた「包帯だらけ…」
部屋をベットから眺めると果物の所にメモと携帯電話があった。
「起きたら連絡しろ。 三ツ谷」
あなた「………………心配性すぎるって…」
時計を見ると、午後5時また夕方…
三ツ谷くんが倉庫に来た時は多分お昼?午後?だと思うんだけどな…
そんなに気絶してなくてよかった…























































































ガラッ
三ツ谷「…………………。」
あなた「…………………………おはようございます?」
急に病室に入ってきた三ツ谷くんは無言で私の方に来た。
あなた「え?」
三ツ谷「お前起きねぇかと思っただろ…」
そう言うと私は三ツ谷くんに抱きしめられていた。
あなた「えぇ………まだ数時間しか経ってない…よね…」
三ツ谷「アホ…もう倒れてから3日経ってんだよ…」
あなた「まさかの?」
三ツ谷「俺がどれだけ心配したと思ってんだよ…」
ギュッと三ツ谷くんの抱きしめる力が強くなった。
あなた「………あの時の三ツ谷くん怖かった…」
三ツ谷「………仕方ないだろ」
あなた「私があの人達逃がさなかったら殺す気がしたんだもん…」
三ツ谷「……………お前…ナースコールしたか?」
あなた「さっき起きたばっかりです…」
三ツ谷「お前は…2日間何も食べてなかったことから栄養失調に頭と腹の打撲…あと足の捻挫の悪化…」
あなた「足の悪化…?!」
三ツ谷「足だけ…だと思うなよ…幸い命に別状なし…傷跡はかすかに残るかもな…」
あなた「そっか……それよりいつ退院できる?今日?」
三ツ谷「その怪我で今日退院できるわけねぇだろうが…!少なからずあと3日間。」
あなた「えぇ…」
三ツ谷「それよりも…説教すんぞ」
あなた「え?!?!いいじゃん私死んでないんだし…」
三ツ谷「ッ…死ぬとか簡単に言うな!」
あなた「三ツ谷くんも殺すとか言ってんじゃん!」
三ツ谷「俺はいいんだよ…お前言い忘れてたけど、出血が酷すぎて俺から輸血したからな。」
あなた「そんなにッ?!三ツ谷くん血取って貧血になってない?具合悪くない?!」
三ツ谷「だから俺のことはいいって言ってんだろ…!」
三ツ谷「本当に反省しろよ?!危うくポックリいくところだったんだから?!」
あなた「ごめんなさい…。」
三ツ谷「……でも今回は俺が悪かったな…俺のせいでお前はあいつらに…」
あなた「違うよ?あいつらは私に三ツ谷くんを連れてこいって言ってきたんだけどね。。私が抵抗したの。」
三ツ谷「お前ッなんでそう大切な事を…?!抵抗しないで俺の所に来ればよかっただろ?!」
あなた「やだよ。」
三ツ谷「そんな怪我してまで……」
あなた「いいの。三ツ谷くんがボコボコにされてる所なんて見たくない」
三ツ谷「俺があんな奴にボコされるかよ…」
あなた「でも私強くなれたかな…?今なら私の事頼れる?」
三ツ谷「バカ。逆だよ。逆。」
あなた「えぇ…」
三ツ谷「お前はいくつになっても変わっても絶対危なっかしいわ。」
あなた「そんなに…?」
三ツ谷「だから……












































































俺がずっとそばで守ってやるよ。」











































































あなた「それってどうゆう…」
三ツ谷「俺そろそろ行くわ…家の事もあるし…」
あなた「いや三ツ谷くんさっきのって…!」
三ツ谷「……………………そーゆう意味だよ。明日また見舞いに来るわ。」
そう言い残してぶっきらぼうに扉を閉めてった。






























































































あなた「そーゆう意味…って…」
考えた私は顔がボンッと音を立てた。
あなた「………三ツ谷…くん…」

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