第27話

私は怖がりだ。でもいちばん怖いのは
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2023/03/26 12:36
夏休みの最初の学校が終わり、私は1人家に向かっていた。
久しぶりに外出た…夏休みの時は足のせいでスーパーに行かなかったし…
まぁ主食である米はあるので何とかしてたけど
あなた「明日から学校だし…今日のうちに買い物したいなぁ…」
えっと…お肉…野菜…あと牛乳…アイスも欲しいな…
相当な荷物になりそうだけど、まぁ…行けるよ。近いし
不良「久しぶり♡嬢ちゃーん♡」
あなた「え?」
ガァン!!
その時私の意識は途切れた。
でも一つだけ覚えてるのは…
鉄パイプを持った男がいた事








































































































あなた「ん…………」
不良「気がついたかぁ?」
目が覚めるとそこは薄暗い倉庫?
私は柱に腕を固定され動けなかった。あと足痛い。
そして私の周りには男が3人いた。顔を見ると転生した時に絡まれた不良3人だった…
不良2「なぁ?お嬢ちゃん?今この状況どう捉える?」
あなた「………………誘拐?」
不良「せいかーい!お嬢ちゃん俺らと取引しようぜ?」
取引?
でも誘拐する必要って何?カツアゲ?
あなた「何……?」
私はこの状況が怖いと認識し始めて…口元がガクガクいってるのが分かる
そうだ。私絶対絶命だ…。この男達に何されるか分かったもんじゃない…
不良3「なーにそんなに怯えんなよ!簡単だ!東京卍會二番隊隊長三ツ谷隆をここに呼べばいいんだよ!そーそりゃお嬢ちゃんには今は手を出さねぇよ!」
三ツ谷くん…?
あと今気づいたんだけど……頭から血が出てた…。ぽたぽた垂れてきた…。どうり頭痛いと思ったわけだ…
あなた「…………………………。」
不良「なにー?連絡先くらい知ってんだろ?仲良いもんな〜恋人なんだろ?」
怖い………助かりたい……
本能がそう言ってる……でも何かが抗おうとしてる…
頭から血が出てるなか…人の振り下ろす拳の痛みを知ってる私なのに…
嫌だってろくに言えないのに…
あなた「…………………………教えない…………。」
不良「あ?」
あなた「教えたくない………!」
あぁ…この世界に来てもやっぱ幸せはどこかで途切れる。
でももういいよ。死んでも。
もう絶対に




































































後悔しないって思えたから。




































































不良「wwwwwwマジで言っての?お嬢ちゃん?」
不良3「だとしたら彼氏を守りたいのか?wwそんな風に彼氏を守っても彼氏は泣くぞwww」
不良2「もう1回聞いてやるぜwなぁ教えてくれるよな?」
あなた「…教えません。それに彼氏じゃない。」
不良「ならなおさらお前三ツ谷をなんで庇うんだよ?理由がねぇだろうが?もしかして好きなんか?あいつが?」
あなた「分かんない…。でも三ツ谷くんは




















































































貴方達みたいなクズと違う。」
自分でも煽ったのはわかった。事実だよ。
あーあ。私も強くなったかな。不良に言い返してやったよ神ちゃん。これ完全に死んだね。
不良「キヒッ俺らクズだってよ?」
不良3「ならクズなりの奉仕してやるよ?」
不良2「お前が謝るまで…いや三ツ谷の事呼ぶまでな?」
そうして私に拳を振り上げた。
でもなんか怖くない。今私が怖いのは



































































































































好きな人が傷つく方が怖いと思ったよ。
だから死んでもいいよ。

























































































三ツ谷くん。

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