第41話

嫌われている三ツ谷くん
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2021/09/09 10:06
三ツ谷「痛ってぇ!」
がぶがぶと三ツ谷の腕に噛み付いてる猫ちゃん。
え?
あなた「猫ちゃん〜?!」
三ツ谷くんの腕から引き離すと私の腕を噛んだ。
あなた「いっっ!」
三ツ谷くんに怒ったのかと思ったけど、
でも心なしかちょっとだけ優しくなった?
それに噛まれてるけど触れてる…
あなた「心配してくれてるの…?」
ニャンともシャーとも言わない猫ちゃん
けど不思議と少しは慣れた感じがしてると私は思った。
あなた「そうだよぉ〜猫ちゃん…!三ツ谷くんの事もっと噛んでいいからね…?」
三ツ谷「なんでそうなるんだよ…てかお前また噛まれてんじゃん…」
あなた「三ツ谷くんの腕にも噛み跡ついたね。こんなにくっきりと…!」
白い肌の三ツ谷くんの腕にはガブリと小さな口で噛まれた跡があった。
三ツ谷「たく…俺なんで噛まれんだよ…」
あなた「私の事からかったから?」
三ツ谷「お前助けられたにしちゃ噛まれてんだろ」
あなた「でもさっきより痛くないよ?触らしてもらってるし」
三ツ谷「なんだよそりゃ…」
ガジガジと噛んでるけど、指を見ると血は出てないしまあ跡は残ってるけど。
ようやく離したと思い、三ツ谷くんが血が出てた方の指に消毒するために手をとると
三ツ谷「痛って!俺なんもしてねぇだろ?!」
あなた「またガブされたね…」
三ツ谷「わァったから消毒はさせろ?!」









































消毒後
あなた「まだ噛まれてるの?」
三ツ谷「マジで痛てぇんだけど…離してくんね?」
まだ三ツ谷くんの腕に噛み付いてる猫ちゃん
あなた「おいで〜」
こっち来たと思ったけど近くに座った。
あなた「まぁ…ちょっと成長した?」
三ツ谷「俺単純に被害者だろ…」
あなた「私の事からかったからでしょ?!」
三ツ谷「わぁったわぁった。真っ赤になったのは一生忘れねぇわ。」
あなた「なんで忘れてよ?!」
三ツ谷「wwwそれより俺どこで寝ればいんだ?」
あなた「えっと…麻弥達と寝る?」
三ツ谷「無理だろ。追い出されんだろ」
あなた「じゃあリビングになるね…布団持ってくる」
三ツ谷「いや…俺が行くわ。どこにある?」
あなた「そこのクローゼットに…」
そうして三ツ谷くんは布団を軽々持ってきた。
三ツ谷「あなたはどこで寝るんだ?」
あなた「ソファ…?」
三ツ谷「もう布団ないのか?」
あなた「うん…三ツ谷くんソファの方がいい?」
三ツ谷「お前が好きな方選んでいいぞ?」
あなた「じゃあお布団がいいかな…」
三ツ谷「ん。」
三ツ谷くんはリビングに布団を敷いてくれた。
ん?リビング?
あなた「あれ私三ツ谷くんと寝るの?」
三ツ谷「別々にな。お前の部屋入らないだろ?」
あなた「いやでも三ツ谷くん私同い年だよ。男女分けた方が…」
三ツ谷「どこで寝るんだ?」
あなた「………………」
三ツ谷「別に寝るだけだよ。」
あなた「いや知ってる。私寝言とか言わない?」
三ツ谷「さぁなw」
あなた「無視してね?!」
三ツ谷「じゃあそろっとルナマナ達に寝るよう言ってくるわ」
あなた「うん…」
三ツ谷くんがリビングからいなくなると
猫ちゃんは私の近くでウトウトしていた。
あなた「やっと私が無害な事気づいた?」
手で触ろうとするとがぶがぶ噛んでるけど撫でさしてくれる。
それに前はシャーシャー言ってたけどいわなくなった。
あなた「にゃんにゃん」
猫「??」
あなた「にゃんにゃん!にゃーん!」
猫「?」
三ツ谷「にゃーん」
あなた「?!?!」
三ツ谷「そんなビビるか?」
あなた「え?早くない?」
三ツ谷「別に寝ろって言っただけだし早ぇだろ?」
私の近くにいた猫ちゃんは三ツ谷くんの腕を噛んでいた。え?また?
三ツ谷「この猫…俺の事嫌いなんじゃねぇの?」
三ツ谷くんが抱っこしてみるとジタバタと暴れ始めた。
あなた「wwwwww嫌われてるねw」
三ツ谷「…ダメだわ……もうお前に懐いてんじゃねぇの?」
三ツ谷くんを噛んでいた猫ちゃんは私のそばで伏せをしていて、三ツ谷くんの事をじっと見ていた。
あなた「よしよし〜一緒に寝よっか…!」
触るとガブガブ噛んでくるけどね…
三ツ谷「じゃあおやすみ」
あなた「おやすみ〜」

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