第32話

神ちゃん久しぶりー
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2021/08/21 06:51
三ツ谷くんが行ってしまった後、改めて「俺がずっとそばで守ってやるよ」の意味に考えていた。
思い返してみれば
私がバカすぎてダメって事なのかな…
そう考えると割と…いや結構悲しい。
それとも…あれは俗に言う…告白?
いやないな。
私に惚れる要素なんて真面目にないと思う。
顔だって前世と変わんない。けど身長縮んだ。問題ばっか起こす。
いい要素がなくね…?
うん。恐らく最初の方の選択だと思う。
あなた「どう聞くもんなんだろ…。告白でしたか?って聞けるわけないし…」
そもそも三ツ谷くんよ!
あれ言われた私はどうすればいいの?!
分かんないが頭に何個もあるよ…
神ちゃんヒントに欲しいぐらいだよ…

















































神ちゃん「言われてきたよ〜?」
あなた「え?」
神ちゃん「来たって言っても夢の中に来た感じ?かな」
あなた「え?」
神ちゃん「強制的に君の事寝かしちゃった!」
あなた「いやそれに関してはいいよ?え?今まで呼んでも来なかったじゃん」
神ちゃん「いやぁぁぁぁぁ…ね?上手くいきそうだからさ?ここは神である私が恋のキューピットに…」
あなた「神とキューピットって違うと思うんだけど」
神ちゃん「細かい所はいいのー」
あなた「そうかな…?」
神ちゃん「でさでさでさ!恋バナなんて何百年ぶりかしら!今どんな感じ?」
あなた「一体いくつなの?」
神ちゃん「女性に年齢は聞かないでよ〜それより私が驚いてるんだよ?まさかさ登場人物である三ツ谷くんとここまで仲良くなるなんて」
あなた「え?神ちゃんが計算したと思ってたんだけど…」
神ちゃん「言ったじゃん。私はそんな事できないよ。人の考えを変えたりする事なんて」
あなた「でも転生したすぐに三ツ谷くんと会ったよ?」
神ちゃん「だからさ?そこなのよ?」
あなた「え?」
神ちゃん「私が転生させる事はしたけど、場所の指定だったりできないのにピンポイントであの場所に転生できたって考えるとおかしいんだよね〜」
あなた「それってどうゆう…」
神ちゃん「もしかしたら運命とか?はたまた君にそんな力が働いたとか?」
あなた「そんなおとぎの国みたいな話ある?」
神ちゃん「さぁね。はたまた君の運が馬鹿みたいにいいって考えるのが妥当なのかな」
あなた「ほー…運ねぇ…」
神ちゃん「あ、でもナンパされたり誘拐されるぐらいだから運は悪いのかも」
あなた「今思ってた…」
神ちゃん「まぁ気長に楽しみな?今の所人生エンジョイしてるんだから。」
あなた「まぁそうだけどさ…運ねぇ…」
神ちゃん「そこんところは他の神様達のせいでもあるのかな?」
あなた「え?他にもいるの?」
神ちゃん「当たり前じゃない?1人でこの世界まとめることなんて無理無理。過労死ししちゃう。」
あなた「神ちゃん死ななくない?」
神ちゃん「ちなみに私は幸せの神。まぁ君を幸せにしたんだからそーだよね。私の他に3人神様がいるんだよ。」
神ちゃん「その中でも私って偉い方でさ。いつも忙しいわけよ。」
あなた「ほかの神ちゃんも私みたいに転生させるの?」
神ちゃん「さぁね。それはプライベートだし。よくあるじゃんテレビで神隠しなんてあんなの歴代の神様のイタズラだからね〜」
あなた「私もイタズラの1部?」
神ちゃん「まぁ鑑賞用?飼ってる金魚的な?」
あなた「金魚…?」
神ちゃん「まぁほかの神様達に聞いてみるよ。それと私も君もそろそろ会えなくなるかもね。」
あなた「え?どうして?」
神ちゃん「さっき言った神隠しなんかは大抵人が見たとか言ってテレビに出てるじゃん?でも実際は神様が記憶いじってるからね。あんなん嘘嘘。もしくは記憶いじって楽しんでるんじゃない?」
あなた「だからってどうして…」
神ちゃん「君が幸せになってるなら私の存在は必要無くなるでしょ?それと一緒。親がいなくても大丈夫になる子供みたいな感じ。簡単に言うなら自立できるようになるんだよ。」
神ちゃん「その場合私は君の記憶から私の記憶を抜かないとね。あと前世の記憶も薄くしとかないと」
あなた「神ちゃんと会えなくなるの…?」
神ちゃん「まぁそうなるね。」
あなた「嘘だぁ…」
神ちゃん「別に私が居なくても変わんなくない?」
あなた「やだよ…だって恩人じゃん」
神ちゃん「まぁそうかも。でもいいじゃんそんな事気にしなくても君が幸せなら私は役目を終わるだけだよ。他にも幸せになりたい子いるからね。」
あなた「うう…。」
神ちゃん「まぁ…?あと1回は会えるよ。」
あなた「本当に?」
神ちゃん「約束するよ。それよりも恋バナ出来ないね。もうお目覚めかな。私はじゃあまた仕事に戻りますか〜」
あなた「お目覚め?」
神ちゃん「君の大切な人が呼んでるよ。次会った時に恋バナ聞かせてね。」
神ちゃんはそう言い残すと白い靄とともに消えてしまった。

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