《優斗》もう時間だけどいる?
《あなた》いない
《猪狩》あ、今車から降りたらしい
《橋本》あ、俺橋本だけど今エレベーターで上がっていったと思われる。あと少しで着くかと
《瑞稀》あなた、そこから少し右に歩いて。そしたらエレベーターの標識見えるでしょ?
《あなた》あ、あった!
エレベーターの方へ歩くと少しずつだけど人が増えてきた
みんな手に飲み物を持っていた
エレベーターに近づくにつれて1人でいる女性が増えてきて
そのような人はみんな両手に飲み物を持っている
《あなた》ねぇちょっとこれ以上進めない。人が多すぎる
《猪狩》やっぱりエレベーター前はやめとけ
《瑞稀》なんで??
《猪狩》まとめたやつにこの人はグイグイくるタイプよりちょっと引き気味の人の方が自分から話しかけに行くらしい
《あなた》いや、うん、でもさそれって顔可愛かったり見た目お金持ちそうな人なわけじゃん??
《優斗》チャハッ笑 だぁいじょうぶ!可愛いから!
《橋本》俺らも服装考えたじゃん!絶対大丈夫!!!
《あなた》どゆこと!!!wwww
なんだかんだ話してたら
エレベーターが着いたみたいで
さっきまであなたがいたところから
キャー!!
なんて高い歓声が聞こえた
殺し屋というありえない職業をやらせてもらっている以上
やっぱり悲鳴には敏感に反応しちゃって
なにか危ないことがあったと思いそっちを向くと
エレベーターから出てきたと思われる
石田潤らしき人物がいた
その人は噂通り
エレベーターで2つのグラスを持っている女には目もくれず
まっすぐ歩いていた
あなたのことをガン見したように見えたが
そのまま通り過ぎてステージのようなところに立った
石田)みなさん、どうもこんばんは。パーティーの開幕です!!
みんな)キャーー!!
石田)俺は今日という日を楽しみにしていました。毎回のパーティーで時間が少なくてなかなかみんなと話せませんね笑
石田)僕的にはもっとたくさんの人と話して自分の能力を高めたいと思って開いているパーティーですが、その目標すらなかなか達成できません
石田)だから今回のパーティーから俺と話すためにくじ引き制にしたいと思っています
この言葉を聞いた瞬間
えーーー
なんて言葉がそこら中で飛び交っている
エレベーターの前で話していた女たちは自分の周りにいる女たちと
「ありえなくない?」
「いつもと変わるとか無理」
「待って、私次のパーティーでもっと話そうねって約束したんだけど??」
反感を買っていた
だけどそんなことには見向きもせずに進める
石田)反応的に僕と話したいと思ってくれている人が多いって思っていいんだよね??俺はすごく嬉しいです笑 だけど目的と違くて無意味なパーティーにしたくありません!こんな俺に協力してくれませんか??
みんな)ふーっ!!!!
気づいたら周りにいたホスト(?)のような人を中心にこの会場を盛り上げる
パーティーにくる人数が結構多いからホストの人数もすごく多い
そしてくじを引くことになり
列に並ぶ
当たって喜んでいる人もいれば
外れてショックを受けている人もいる
まぁ逆に外れてるからすぐにホストを捕まえている人もいるけど笑
ここで当てなきゃ意味はない
来た意味がないから絶対に当てたいところ
くじを引くと_____
早速結果を言おうとボイスレコーダーを使う
《あなた》あなただけど?
《瑞稀》くじどうだった?
《あなた》外れた
《優斗》だろうな笑
《あなた》ほんとにごめんなさい。
《猪狩》まぁいいよ別に
《橋本》一応なんかしらの希望を持ったり情報を集めるために残っといてね
《瑞稀》あと3時間くらいだけど
《あなた》はーい
《作間》一応その石田潤をちゃんと見張っとけよ?
《あなた》はーい
《優斗》てか作ちゃん出るんだ笑
《作間》今俺の相方さんがトイレに行ったから
そしてそのまま石田潤の尾行を続けた
すると人が少ない奥に入っていった
《あなた》あなたです。石田潤別室に入った模様
《猪狩》多分その部屋でいろんなことが行われるのだろう。
《瑞稀》待って、でもその部屋以外にも別室てたくさんある
《優斗》今からホストになったはしもっちゃんが飲み物とかあなたに話すふりをしてカメラを配ってもらう。そのカメラをどの部屋にも置いてくれ
《あなた》了解
《あなた》あ、でも待って、わんちゃん防犯カメラ的なやつあるんじゃない?
《瑞稀》それはない。プライベートルームみたいになってるらしいから防犯カメラの設置はしてない
《あなた》あ、よかったよかった
そしたらホストに扮したはしもっちゃんが来た
橋本)あなた?
あなた)あ、…お、うん、
橋本)俺似合わない?笑
あなた)ううん、ちゃんと似合ってる
正直
ここの誰よりもかっこいい感じだから
周りからの視線がすごい
まぁ確かにこんなブスがこんなかっこい人と関わっていて不満を持たない人がいないほうがおかしい
橋本)つけに行こっか
あなた)うん
橋本)一応各部屋に2つずつ置けるようにするから
あなた)5個だけだもんね、部屋の数は
橋本)そうそう
使われている4つ以外は全部つけ終わった
残る1つの部屋も石田潤と一緒にいた女が出たタイミングで部屋にカメラを置いた
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!