第2話

冬の始まり (紫)
1,407
2018/12/20 22:15
あなたside
せっかくの休日なのに、私はこたつに包まり、信五はソファで本を読んでいる。静かな時間。
でも暇すぎて本を読んでいる信五を見つめる。
信五
信五
なんや?そんな見つめて
彼は本を置いてこっちを見る。
あなた
あなた
え?あ……バレた?
信五
信五
俺にバレへんとでも思ったか?
彼のアツに敗れ苦笑いしていると
信五
信五
いや、構って欲しかったちゃうんか?
あなた
あなた
え、あ、うん
信五
信五
もうちょい素直になりぃや?
そんなウジウジしとって
あなた
あなた
ごめんなさーい
すると、彼はソファを降りて隣に座る。
信五
信五
こたつ暖かいな
あなた
あなた
うん、ソファ寒いでしょ?
信五
信五
まぁ?
2人でぬくぬくしてると、彼が私を抱きしめる
あなた
あなた
え?どうしたの…?
信五
信五
ん?こっちの方が暖かいやん?
彼の腕の中はとても暖かった。
しばらくそのままで居ると、そのまま押し倒された。
あなた
あなた
今度は何?
信五
信五
ん?構うってこういう事ちゃうんか?
あなた
あなた
ば……馬鹿なの!?
本当に彼の天然にはいつも驚かされる。
私は退こうとするが、彼に押さえつけられ逃げられない。
信五
信五
まぁ…俺止められへんから。

もう彼とこたつに入るのはしばらくは嫌だと思った。


そんな彼との冬の始まり。

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