俺はあなたに何をしてあげられたかな
「オッパ、大好きだよ!」
俺はあなたのその顔が大好きだった
あなたと付き合って2年と5ヶ月が過ぎたときだった
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「オッパ、今まで隠しててごめんなさい」
俺はあなたのことならなんでも受け入れるつもりだった
「私、本当は持病があるの」
は?
「それで今日定期検診にいったら」
「余命1ヶ月だって言われたの」
🐭「嘘だろ!?」
「そう思うよね、だって今こんなに元気で」
__幸せなんだもん___
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ねぇあなた?
昨日まで
「オッパ!」
って呼んでたじゃん
「大好きだよ」
って言ってくれたじゃん
あれは全部夢なの?
なんで俺を置いていったの?
そうやって、返事をしないあなたに問いかける俺は
一粒の涙を流した
END
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。