〜ヒナ〜
ピッピッピッピッ
響き渡る機械音
なんだろここ
え?誰?
私の知り合い?
こんな人いた?
混乱しながら考える
正直ここにいる前どこにいたかも分からないし
自分が誰かもわからない
やっぱり見た感じ私の知り合いらしい。
もしかしたら家族なのかな?
でも頭が痛くて考えるのは後にした
〜ハル〜
ヒナが眠っている間
先生から聞いていた
「彼女は記憶障害を起こす可能性が高い」と
そう聞いた時愕然とした
まさかあのヒナに誰と聞かれるとは
驚きとショックで頭が真っ白になった
ついついそう聞いてしまった
無意味なのに。
でももしかしたら
なんてことを考えてたけど
無理だった
やっぱり分からないんだ。
その日俺は諦めて帰った
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。