いっちばん眠くなる昼休み。芽瑠は純白と同じクラスなのでいつも一緒だ。
純白が言いかけたその時だった。
「ろくにん」 という言葉に2人は引っかかった。
クラスのみんなは騒ぎ始めた。
ずっと2人はあの人達しか思い当たらなかった。
でも、そんな有名なグループが転校してくるわけない。でも...
____ ガラッ
ドアが開き、6人の男子が次々に入ってきた。
まさかと思うかもしれないが、なんとそのまさかだった。
教室はたちまち大騒ぎ。
こんな所でまた会うなんて。まさか転校してくるなんて。
その時、6人組と目が合った。
え、なにそれ最高すぎるここは天国ですか…(主の声)
莉犬が隣に来た。私は心臓が持たなくて本当にヤバかった。
鼓動の音が弾けるソーダのようになってる。うるさくて周りの音は何も聞こえない...
ほかの4人も女子の隣に座り、名前呼びしたりして、メンバーの隣の女子は
何度も叫んでいた。
--- 放課後 ---
2人は、近くのファストフード店で一息ついた。
推しにいきなり出会って、しかも仕事上の予定でここに引っ越してきて...
こんな嬉しいことがあるだろうか。
純白は、今なら歌い手をやっているという話をできるだろうと思い、芽瑠...と言いかけた。
いきなり、後ろから手で目を隠された。
この声は完全に…
純白はファストフード店の入口に行った。
なにか質問があるらしい。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!