この前のじいちゃんとの連絡以降、連絡が途絶えた。多分、忙しいのだろう。それか………
!!!
やばいやばいやばいやばいぃぃぃぃ!!!
えっ、もしかしてバレた!?私、殺される!?
うそ…………最悪なんだけど……
私は嘘を貫き通した。
よっしゃぁ!!!バレなかったぜ!
演劇部入ってて良かったぁ~!危機一髪!回避!
やつとこんなに喋ったのは始めてて、この流れで私はやつに聞いてみた。
黙った……………
聞いてはいけないこと聞いちゃったのかな………?
そして私は押し倒された。
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夜中になって、外へ式神を送る。
「ヤツノモクテキハコノヨトアノヨヲツナギコノヨヲテニイレルコト」
「コノトチハツナグバショトシテテキシテイル」
「ヤツハツナグマデココニトドマリワタシタチヲヒトジチトスル」
とりあえず、やつの目的がわかって一安心した。目的が分かれば対処法が出てくるかもしれないからね!
でも、安心したのもつかの間、私の体には異変が起きていた………
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!