宙が出ていくと、やつは私にこう言った。
やつが持っていたのはミニ丈で胸元が空いた赤いドレスとヒール。
私は仕方なくそれを受け取り、着た。
やつに褒められても嬉しくない。
無視していたら、ベットに押し倒され、背中のチャックを開けられた。
さっき着たばっかりなのに………
そういうとやつは私の首に牙を向けた。
そして、ドレスを脱がされ、やつのされるがままになった。
私は何を言われても無視し続けた。
やつが手を出てききた瞬間、感情を心を無にした。でも、さすがに胸の話はちょっとイラッとしたぁ!
顔に出さないようにしたけどぉ!
あー、もう、もっと血を吸えー!
え?なんで私がこんなこと思ってるかって?
それはね、私の血には毒が入っているから!
やつに呼ばれる前に毒を打っておいたの。
その毒入りの血を吸えば吸うほどやつは苦しみながら死ぬ。でも、この効果が出るのはあと2週間後くらいかな~
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やっとやつに解放され、私は階段を降りていた。
やつの部屋は1番上の端っこにある。
私の教室からは程遠い。
色々されたから体が重いしだるい。
髪もボサボサだし、そのまま着てきたドレスもヨレヨレ。私は片手に明日着るドレスを持ってフラフラしながら歩いていた。
すると………
安心したのか一気に体の力が抜けて倒れそうになった。そんな私を宙が支えてくれた。
さっきあったことを宙に全て話すと、宙は般若みたいな顔をして怒った。
宙の視線の先を追うと………
もう、宙ってば最低!見るなんて………///
あー、最悪……///
その後、教室に戻ると心菜が泣いて抱きついてきた。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。