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第1話

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2022/03/09 13:48

yh side
(うちのボスは予約男だ。いや、正確には“だった”か。
ある時から何でもかんでも予約を取りたがるようになった。
例えば、事務所内にある誰でも食べていいお菓子とかに「このお菓子食べたいから予約しとく 」とかゲームのキャラクターを選択するの時、使いたいキャラが被りそうになると「俺最初に使う予約してた〜 」みたいなことを言ってその物や時間を事前に確保する?押さえる?ようになった。最初は正直めんどくさいし(笑)、マジでうちの社長どうしたと思ったけど、みんなだんだん慣れてきて、「あー、また社長が言ってる。しょうがないな(笑) 」的な感じになっていた。まあ予約したがるとは言ったが、実際先に予約した?お菓子食べられても「別にいいよ〜」と言うし、キャラ使われてもそんなに気にしていなかったので、ふざけて言っているだけだろうと思っていた。
あの時までは、そう思っていた )

hj「ねえ、ようへいくん 」



yh「何すか、はじめくん 」



hj「告白の予約入れてもいいですか? 」



yh「えっ……。は!? 」



hj「明日の夜、ようへいくん家行くから。じゃね! 」



yh「ちょっと、はじめくん! 待っ…… 」

yh side
(あのときは本当に驚いた。その後LINEでも連絡が来て、告白の予約をされたことが自分の聞き間違いではなかったと、文面と送ってきた彼の顔を見てすぐにわかった。次の日の夜、予約通り彼が俺の家にやってきて、好きですと告白してきた。俺はその問いに対しNOと言った。「何言ってんすか(笑)? 」「もー、こういうドッキリやめてくださいよ(笑) 」みたいに少し茶化して、断わった。すぐにドッキリ大成功のプラカードでも出てくるかなと思ったら、彼は自分の想像とは違う言葉を放ってきた )

hj「今はダメなんですね……。わかりました、また、何日か後に告白の予約いれますね 」



yh「えっ? これドッキリじゃ…… 」



hj「ようへいくん、僕は本気ですからね。じゃあ、また明日 」



yh「あっ、はい…… 」

yh side
(その日からのはじめくんはすごかった。とにかく自分との時間を確保したがった。仕事手伝ってから始まり、ご飯食べよう、買い物行こう、ゲームしよう、家でお酒飲もうなど、恋人かってくらい一緒に居たがるようになった。俺も用事があるとき以外は付き合うようにはした。他のメンバーは今日も迫られてますね〜、らぶらぶですね〜と暖かい目で言われ、はずかった。ただこの時優しいはじめくんに絆されかけていたので、どうしようと思っていたとき、予約なしのキスをされそうになった。唇が触れるギリギリで止められ、髪の毛や耳、おでこを撫でられたり、可愛い、好きを何度も言われたりして、顔が溶けそうになった )

hj「ようへいくん、キスしてもいい? 」


yh「……もう降参です// キスして……ください// 」

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