その時貰った藍色の大きな宝石のついたブローチ、
その時から、ずっと離さず持っていた
かわいくて、とっても綺麗で
私は、大好きだった。
でもある日、
そのブローチが壊れた、
悲しくて、たまらなかった、
でも、母と父にそれを言ったら
そう言ってくれた、
そのあと、
父が病気で亡くなった、
流行り病だった、
死ぬ時は案外あっけなかった、
大好きだったお父さん、
最後に残した言葉は、
『大好きだよ』
それだけだった
私も一緒だよ、
そう言ってあげたかった。
父の葬儀が終わって、
その後は、母と私の二人暮らしになった、
父が亡くなっても、
母は変わらず優しかった、
口癖は『大丈夫だよ』だった。
実際は、全くそんなんじゃなかった、












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。