第56話

痣。
3,512
2020/11/29 03:03




















侑:さっぱりしたわぁ!




銀島:やっぱ汗かいた後の風呂って最高よな!




角名:初日から疲れたんだけど……




治:………




角名:?治どうしたの




治:……いや,あなたは平気か思ってな





















夕飯を食べてすぐに風呂に入った

風呂から上がるとサムはそんな事を言いよった
















角名:何が心配なの?




治:いや……俺達でこんなに疲れとるなら暑さとかこういうのに慣れてへんあなた達はもっと疲れとると思ってな
















サムの言う通りやった

やから俺も小豆に水分補給を取るように言うた

実際あの時______あなたはふらついとったから


















角名:まぁ当然俺たち以上に疲れはあるだろうね




治:そうよな…




角名:しかもそれは日に日に蓄積されていく




侑:……!




角名:だから今日以上に明日,明日以上に明後日,日に日に俺達もちゃんと気使っていけば支えになるんじゃないの?

















角名はそう言いよった

たまーにえらいかっこええこと言うんよな

角名の言う通りやった

支えてもらってる分,俺達やって支えんと____





















飯綱:………あ




侑:!



















丁度自販の横を通った時

井闥山の主将と遭遇した

此奴が______あなたの幼なじみ



















飯綱:あなたと同い年だよな?




侑:……そうですけど




飯綱:あなたがいつもお世話になってます

















そう笑う此奴はほんまにええ人そうやった

バレーも上手いし皆を引っ張りよる

流石強豪校の主将やと思った






















飯綱:あのさ,ちょっと聞きたいことあるんだよね




治:?何ですか?




飯綱:あなた,学校でどう?




侑:?どうって……?




飯綱:元気に過ごしてる?




侑:元気は元気やと……思いますけど




飯綱:……そっか





















『 痣とか______作ってきてないか? 』






















侑:………痣……?




治:何でですか?




飯綱:……知らないならいいんだ。ありがとな





















其奴はそう言って

俺たちから背を向けて部屋に戻ろうとした




















治:待ってください




飯綱:!?




















突然サムが其奴の手首を掴んで引き止めた




















治:痣ってどういう事ですか




飯綱:え?




治:教えてください。あなたに……痣が出来る理由が何かあるんですか?





















サムは必死に問い詰めた

其奴も中々言い出そうとはせんかったけど

ようやく______口を開いた。









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