第4話

隣の席の奴。
6,419
2020/11/07 12:15




















2年になって俺は2組になった

正直バレーが出来ればクラスなんてどこでもよかった

いつも通り俺が教室に入るなり騒がれたけど

クラスの奴ら,特に雌豚には興味がなかった




















角名:侑




侑:おん。角名とサムやん


















新しいクラスになった次の日の休み時間

隣のクラスの角名とサムが俺のクラスに来た



















角名:いいね廊下側の席




侑:ええやろ。でも廊下から雌豚にギャーギャー言われんのはほんまに煩いわ




角名:まぁ確かにね。ファンの子達からしたら廊下から侑を眺めやすいって喜んでそうだけど




侑:ほんま鬱陶しいわ





















廊下側の窓越しに角名がそう笑う

今やって角名達の後ろから

雌豚共が俺達を見て何か話しとる

ほんまに______鬱陶しい






















角名:………あ




侑:?



















突然角名が声を出して視線を変えた

角名の視線の先には俺の隣の席の女子

名前______何やったっけ?






















治:……やっぱり……隣の席なんやな




侑:え?サム何か言うた?




治:何も言うてへん




侑:?


















クラスの奴らの話し声が混ざって

サムの小さな呟きは聞き取れんかった

" 何も言うてへん "

そう言うサムもまた

俺の隣の席の奴を見つめとった

何処か______悲しそうな目で。











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