第2話

新しいクラス。
8,292
2020/11/07 10:38




















あなた:行ってきます!
















4月______始業式

今日から高校2年生。新しい生活が始まる

二度とあのような思いをしないように

なるべく大人しく過ごしたい______そう思った























女子:あ,あなたおはよー!




あなた:おはよう!


















挨拶を交わすくらいの友達ならいる

けれど

胸を張って仲が良いと言える友達は_____いない






















あなた:えっとあたしのクラスは………



















新しいクラスが張り出された掲示板

群がる人の後ろについて自分の名前を探す






















あなた:今年は2組か______





















2年2組に書かれた自分の名前

特に新しいクラスに期待も何も無かった

何事も無く平和に過したい

ただただそれを願うばかりだった
























あなた:あたしの席は……ここか

















教室に入り自分の席を探す

あたしの席は廊下側から2列目

後ろからも2列目で結構端の席だった

















あなた:( ここならひっそり過ごせそうだな…… )






















あたしはそう思いながら席に着いた

早めの時間に来たからか

周りの席の人達はまだ来ておらず

クラスにいる人達も疎らだった






















あなた:( そういえば……" あの人 "は何組だったのかな )





















急に" あの人 "のクラスが気になった

同じクラスだったらどうしよう

でも気づかなかったくらいだから違うクラス?

そんな事を考えていると______






















?:なぁ,名前なんて言うん?




あなた:へ………?



















突然前の席に座った金髪の女の子に話し掛けられた

いつの間に座っていたのだろうか

全然気が付かなかった






















結月:私,日野結月って言うねん!よろしゅう!






















" 日野結月 "と名乗るその子は

どうやら名前的にあたしの前の席の子らしい
















あなた:あ……船水あなたです




結月:あなたって言うん?可愛ええ名前やな!




あなた:え,あ……ありがとう…?




















" これからよろしゅうな! "

そう笑う結月は今まで接したことのないタイプだった

寧ろ避けてきた方かもしれない

後に結月があたしにとって大切な存在になるなんて

この時は思いもしなかった______。











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