第14話

ほんまに騙しとったん?
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2020/11/11 12:20




















『 ちょ,あなたどないしたん!? 』



















女子達のコートからそないな声が聞こえた

" あなた "という名前に反応して振り返ると

視線の先には____あなたが倒れとった





















侑:あなたッ………!?




女子:え,あ,侑くん……?























俺は思わずあなたに駆け寄った

女子共が驚いとったけどそんな事気にしとる暇はない

俺は先生に一言言うて

あなたを抱き上げて急いで保健室へ向かった


























保健医:寝不足か貧血かしらね。どちにしろ寝ていれば時期に目覚めると思うわ




侑:よかった………




保健医:ちょっと用があって席を外すんやけど,この子のことお願いしてもええかしら?




侑:あ,はい。わかりました
















先生はそう言って保健室から出て行った

確かに寝不足やったのか

朝からあなたの顔色が悪い気はしとった

現に顔色が悪いし体調も悪いのかもしれん




















侑:無理しすぎやアホ
























俺はあなたの頭を優しく撫でた

するとあなたの目から____涙が溢れた




















侑:………あなた………?




あなた:……ッ………


















あなたは眠りながら涙を流していた

理由はわからへん。やけど

______何か相当無理をしているのかもしれへん





















侑:………なぁあなた………
























『 ほんまにサムを騙しとったんか______? 』
























そんな気がするだけかもしれん

そう思いたくないだけかもしれん

やけどやっぱり俺は

あなたが人を騙すような奴では無いと思った

人の心を弄んで楽しむような奴には

どう頑張っても見えんかった______
























侑:なぁあなた,自分は何を背負ってるん____?























誰にも言えない何かが彼女を苦しめている

そんな気がしてならなかった

そして俺はそんな彼女を

" 守ってやりたい "と思った______。








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