侑:やってしもた〜!!
銀島:何がやねん
角名:うるさ
侑:ちっとは心配しろや角名ァ!!
あなたが自販に行く言うから
ついてっていちごミルクを買うてやった
売り切れになったのはほんまたまたまやったけど
あなたに意地悪がしたくなってもうた
そしてそのまま勢いで______
侑:あああ引かれてたらどないすんねん!!
銀島:誰にやねん
角名:何したの?
侑:言えへん!!
角名:何だよ
あなたの額にキスしてもうたなんて
口が裂けても言えへん
______って………
侑:?そう言えばサムどこ行ったん?
角名:自販に行くって言ってたけど
侑:え?俺も自販行ったけど会わんかったで?
サムも自販に行っていた?
もしかしたら_____見られたか?
治:すまん
角名:あ,おかえり
治:おん。ついでに購買行ってきたわ
戻ってきたサムの手にはペットボトルと
購買で買ったであろう大量の飯が入った袋があった
角名:すご。お弁当あるのにそれも食べるの?
治:おん。余裕や
そう言ってサムは平然と食べ始めた
見られて______無いんやろか?
侑:なぁサム
治:ん?
侑:俺も自販行ったんやけど俺の事見たか?
治:?見とらんけど。何やねん
侑:……そか。ならええわ
角名:何?やらかしたのって自販でなの?
侑:なッ……角名うっさいわ!
もしあれをサムに見られとったら
サムはどんな反応をしたんやろか______?
角名:あ,船水さんだ
侑:え!?
角名は中庭から見える廊下を指差した
そこには確かにあなたの姿と
同い年の男の姿が見えた
銀島:告白かな
角名:船水さんってやっぱモテるよね
俺は" 断れ "と念じながら二人を見とった
サムは口に大量の飯を詰め込んだまま
口も動かせずに固まっとった
角名:あ,あれは断ったね
銀島:やな
会話は聞こえなかったが
告白は断ったとわかるような光景に俺はホッとした
サムもまた飯を食べ始めていた
" 彼奴にあんま関わらんといて "
そう言うサムはやっぱりまだあなたが好きなんやろか?
あれがあなたの本心やないと思っとったら
気持ちを引きずるのも当然や
サムはほんまにあなたの事が好きやったから
したら俺たちは______ライバルか?
ていうか,
あなたの気持ちが本心やなかったとしたら
何であなたは______サムと別れたんや?
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。