俺が教室におらん内にあなたは早退をした
それからあなたは3日間学校に来んかった
家に押しかけるのも悪いと思って俺は待ち続けた
はよあなたに会いたい____そう思いながら
女子:あなた大丈夫なんかな……
女子:かなりパニック状態やったよな……?
朝練を終えて教室に向かうと
2組の廊下の前で女子達がそんな話をしとった
あなたが来とるのか____?
そう思って急いで教室に入ると
あなたを抱き締めとる女子と
その腕の中で気を失っとるあなたがおった
侑:何があったん?
女子:わ,わからん……急に頭抱えてしゃがみこんで……呼吸もままならなくてパニック状態になっとって……
あなたを見ると涙が溢れとった
相当なパニック状態になったに違いない
きっとあなたは____限界やったんや
侑:あなたを貸しぃ
結月:嫌や。渡さへん
その女はあなたを抱き締めて俺を見た
俺はムッとしてその女からあなたを奪い抱き上げた
侑:保健室に行かなあかんやろが
結月:なら私も行く
侑:はぁ?
結月:私はあなたを支えたい
" あなたを助けたいの______ "
そう訴える女も一緒に連れて
俺はあなたを保健室へ運んだ。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。