第5話

乙女ゲーが四つ
3,245
2020/05/13 07:33
タケオ「さぁ、みんな何を見つけたか報告してほしい」
リビングに全員が戻ってきて、探索した結果を報告しあう。
リツ「下の階は出れそうなドアとか窓は全然なーし」
コウ「キッチンの冷蔵庫には食料と水があったな…」
マキ「私たちが探した二階も特に出れそうな場所はなかったんだけど…、

凶器になりそうなものや薬品を置いてある部屋があったんだよね…」
マキさんは まるで私達に使えと言ってるみたいに… と肩を震わせた。
マキさんの言葉に全員が沈黙した。
『…三階の方は?…確かユキナリくんとミサキさん探索してたよね』
ミサキ「あ…うん。三階も出れそうな所は無かったわ…。ただ、学校の教室みたいな部屋があったんだけど…

その部屋の黒板に、"君たちは本当の自分に気付いているか?" って書いてあったの」
コウ「"本当の自分"…??どういう意味だ…?」
リンタロウ「ここから出るヒントか何かかな?♪」
『気になるね…』
するとミサキさんが、大量に積み重なった書類を出した。
ミサキ「あ、あとこんなのも落ちてたんやけど…」
ミホ「これは…病院のカルテ?」
するとサトルさんがカルテを見て、頭を抱えて焦り始めた。
サトル「これは…!私の患者のカルテじゃないか!!」
マキ「え?本当に?」
サトル「なんで私のカルテがここに…。私の病院から盗んだってことか?」
『病院のセキュリティがクソすぎたんじゃない?』
コウ「お前はそんなこと言ってる場合か…。

それにしても、一体どうなってるんだ…?」
コウは私を肘で小突くと、パソコンを大事そうに抱え直した。
ミサキ「えっと…それに…、もう一つ変なことがあって…」
ミサキさんは話を続けた。
三階色々あるなァ…(そこ?)
ミサキ「その部屋の机に花瓶が置いてあったんやけど…その机だけめちゃくちゃに落書きとかされてて…」
『…!』
コウ「…」
"机に落書き"
その言葉が頭から離れない。
ドクン、ドクンと心臓が脈打っている。
『はァ、はァッ』
チエ「…あのぉ…あなたさん、顔色悪くないですか?」
コウ「!…あなた」
『だ…大丈夫…ごめんごめん!短パンだからちょっと冷えてちゃってさ!』
心配そうに見つめてくるコウやチエちゃんに、有難うねと一言伝えて笑った。
コウ「…ならいいんだが…」
チエ「そうですか…」
『ごめん 話、続けて?』
ミサキ「うん…そこに変な寄せ書きが置いてあったの。」
" ユウヤくんへ "
" ユウヤくんが死んでしまって、クラス全員とても悲しいです!"
" 今日はユウヤくんが死んだ記念パーティーをしたいと思います。"
" クラス一同より "
コウ「なんだこれは…?」
ミサキ「ユウヤってだれやろか…?」
サトル「この中にユウヤなんて人はいないですよね?」
ミホ「これがイタズラだとしたら本当に悪質だわ」
リンタロウ「それにしても謎ばかりだね…」
コウ「とにかく…。この建物から出られそうな場所はなかったと言うことだな…」
チエ「こ、この後、どうするの?狼が、羊を殺すかもしれないんでしょう?」
タケオ「とりあえず、1番危険なのは武器庫だな…

そこから武器が持ち出されないように、俺は武器庫を見張ろうと思う…」
リツ「うわー…あやしー!!」
タケオ「ち、違う!本当に俺は、みんなの安全を考えてるだけだ!」
そう言ってタケオさんは近くにいたタクヤさんに一緒に見張ろうと願い出た。
タクヤ「えぇ?俺?べ、別にいいけどよ…めんどくせーな…」
マキ「ありがとう…でもこれで、少し安心かも…」
コウ「俺は単独行動…それかあなたと行動させてもらうぞ」
『ウチ?』
ミサキ「そ、そんな!みんなで一緒にいた方が安心やん!」
コウ「信用できない奴と一緒にいる方が危険だ。俺は自分の身は自分で守る」
リツ「じゃああなたはいいのかよ?」
コウ「少なくともあなたとはお前らより長く居る。しかもコイツは馬鹿だ。お前らといるよりよっぽど安心出来る」
『えっコウ…!!ウチのことそんな風に思っててくれたの…!!嬉しい…!じゃあ一緒にバレーしよっか!!』
コウ「なんでそうなるんだ、お前は馬鹿か?

話を聞け、と言ったんだ」
『うわーー!!!酷い!!信用してくれても良いのに!!だから友達居ないんだよコウ!!』
リンタロウ「あなたちゃん可哀想~~~♪」
『りっ、リンタロウく~~ん!』
コウ「…ふん。あなたも嫌なら好きにすればいい」
『気が向いたらコウ探すね!』
リツ「一緒に行く気はないのかよ」
『あるけど……う~ん』
リツ「ねぇじゃん」
『てへ☆』
サトル「私ももう少し探索を続けてみるよ…」
ミサキ「じゃあみんなバラバラで行動する感じやん…」
チエ「わ、私はあなたと一緒に居ようかしら…。

だ、大丈夫、狼じゃないから安心して…」
『チエちゃんその台詞は不審者が言うやつ』
ミサキ「え、えっと…2人きりはちょっと怖いな~なんて…」
『チエちゃんwww』
チエ「あなたさん笑わないでください!!」
『ごめんwwwじゃあ、チエちゃん一緒にバレーする?』
チエ「運動はチョット…」
『そっか~~~、じゃあ私も探索しよ~っと』
チエ,ミサキ「(おおらかな人だな…)」
私は階段を上がって三階に向かった。



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なんか少し気になる描写がありましたね…
未だ謎なのはあなたちゃんの過去。
そしてコウはあなたちゃんの何を知っているのか…
リンタロウも…ですね。
課題が終わりません。(やってない)
えぐい。増やすなコノヤロウ。

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