第15話

【告白】
807
2025/07/23 01:00 更新

























  風が少し強くて、制服の裾がひらひらと踊る。
  放課後の空は夕焼けに染まり、
  校舎の影が屋上のコンクリートに長く伸びていた。




あなた
 …来てくれてありがとう 






  司くんはフェンスにもたれ、
  こちらを見ようとはしなかった。


  胸の奥がざわつく。
  こんなに近くにいるのに、距離がある気がした。









  夕日が彼の横顔を照らしていて、
  まるで別人みたいだった。


  私の喉が、少しだけ詰まる。







あなた
 ずっと、言いたかったことがあるの、 
あなた
 私…司くんのこと、! 
 司 
 司 
 まって 






  いつの間にか目の前に居た司くん。
  司くんの顔と私の顔が近い。
  そして彼の人差し指が、私の唇に触れる。





 司 
 司 
 そこからは俺に言わせて? 
あなた
 え、? 
 司 
 司 
 …俺、ずっとあなたの事が好きだった 
 俺と、付き合ってくれる?






  そう言っていたずらっ子っぽい彼の笑顔を見て、
  顔が暑くなっているのを感じる。


  風の音だけが、屋上に流れる。
  彼の髪がふわりと舞って、
  まるで時間が止まったみたいだった。





あなた
 私で…良ければ、!! 





  そう言うと、彼はそっと近づいて、
  片足を床につき、私の手を取った。
  そして手の甲にキスをすると、私の方を見あげて、




 司 
 司 
 これからよろしくね 
 あなた。





  いつもの笑顔でそう言う司くん。


  夕焼けの中、二人の影が重なって、
  ようやくひとつになった。






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