第6話

6. 2人だけの世界 ※
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2018/02/03 04:47





「……大丈夫、俺がたくさん愛してあげる」







怯えてる彼女を安心させるために言った言葉だが、




もっと彼女を不安にさせてしまったらしい。






「ごめんなさい……ごめんなさい…っ、もうやめて……っ」






ひたすら俺に謝って、泣きぐずれる彼女。






「……ごめんなさいって俺の愛がわかってんの?」






彼女の顎を掴み、


無理矢理自分の方を向かせ、


彼女と目を合わせる。





「……わかってるっ……」





目を逸らして言った彼女。



__________なんで目を逸らしたの?





「……分かってないよね」






俺が声のトーンを下げていうと、


彼女はビクッとした。



やっぱり分かってないんだ…。







「…いいよ、ここは2人だけの場所。いっぱい愛し合おうね」







「とりあえず、さっき逃げようとしたから動けないように足からいこうか?」







彼女の太ももをそっと撫でる。



何されるのか不安なのか、

彼女の顔は強ばっている。






俺は、この物置部屋の中に置いてあった、

ロープを持ってきた。






「……チェーンソーとか持ってくると思った?」







俺がロープを持った時の彼女の顔は、

少し安心したような顔をした。






まぁ、いずれチェーンソーで切り落とすことになるけど。









彼女の右足を掴み、


既に縛ってあったロープを外す。






そして、右脚のふくらはぎあたりに、

思いっきり強くロープを結びつけた。




それと同様のことを左脚にもする。







彼女は何かを察したのか、


少し抵抗し始めた。



が、もう遅い。










今度は両足をロープで、

両ふくらはぎあたりの場所を結ぶ。






「正座して」





彼女にそう命令したが、


彼女は言うことを聞かない。




「聞こえてるよね」




そう言っても彼女は反応しない。


ひたすら、俺と目を合わせないようにしてる。






「…無視、かぁ」




少しで苛立った俺は、

倒れている彼女を思いっきり蹴飛ばした。





「う゛っ……グッ…」




ちょうど蹴飛ばした場所が、


みぞおちだったらしく、


とても苦しそうにしてる彼女。







そんな彼女を無視し、

無理矢理彼女の体を起こし、

正座をさせた。





しかし、すぐ倒れそうになってしまう彼女。






考えた結果、


丁度いいサイズの箱があったから、


体の小さい彼女を、


その中に無理矢理正座させて押し込んだ。


それを、倒れないように、


部屋の角に置いておくことにした。







彼女の正座させた脚の上に、


10キロくらいの重りを、


ドンッと置いておく。






「じゃあ、そろそろ俺行くね」



「待っ……「愛してる、またね」






俺に待ってとひたすらいう彼女を無視し、

彼女の部屋を後にした。





ドアの奥からは、

『待って…行かないで』

とか弱い声が聞こえる。







あの状態で放置しておけば、

彼女の足には血が通わなくなり、

彼女の足は腐っていくだろう。





そしたら、彼女の足は機能しなくなる。




…どう足掻いても自分の意思で逃げることが出来なくなる。








そしたら、完璧2人の世界になるね。







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この時の俺は、

彼女の死が近づいてることに

まだ気づいていなかった。




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