第4話

お父様は突然に
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2021/01/16 17:27
朝はいつも平和だ

育てに関しては厳しい両親も

普段は穏やかで,話が弾む
あ,あなた今日明後日に行われる我々国創立50周年祝いの舞踏会で着るドレスの試着をしておくように
あなた

えっ!?お父様!聞いてないわ!?

ス、スマナイ
あら,あなた…話されてなかったの?もう歳かしら
お国からのお誘いを伝え忘れるなど,本当に歳かもしれんな
あなた

今度軍医のしんぺい神さんが来られるの!その時に見てもらってはいかがですか?

うむ…
あなた

ごちそうさま!今日も美味しかったです!お父様!診察の件考えておいてくださいね!

そうね,もし何かあっては遅いし
そのときはあなた!頼んだぞ!この家も,国も
あなた

…うん!

部屋に戻ってくるとショッピと見たことのない執事がいた
あなた

ショッピ,その方は?

ショッピ
ああ,お嬢様…この人は今日新人として入ってきたぺいんとさんです。…ほら
ぺいんと
ぺいんとです!見習いで,まだまだなところもありますが,よろしくお願いします!
あなた

ぺいんとさんか!私はユレセント・あなた!よろしくお願いしますね!

元気な人だなあ

楽しくなりそう
ぺいんと
あ!今日あなた様着付けですよね?ショッピさん大丈夫なんですか?
ショッピ
あっお嬢様すみません,私急用で着付けに立ち寄れませんのでぺいんとさん,お嬢様の着付けに立ち寄っていただけませんか?
ぺいんと
僕はいいですけど,急用って何用ですか?
ショッピ
…家庭の事情です
あなた

そう,では早く行かないと!ぺいんとさんいきましょう

ぺいんと
はい
一瞬,ほんの一瞬,2人がお互いを睨み合っていたのは気のせいだよね?

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