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第2話

1
帰り道
高校3年生
ダッフルコートはいつもより重い
ため息を吐く


白い息が周りの空気に溶け込んだ

小さな海沿いの町
無駄に道が広い

顔を知らない人は
大体、観光客だ

何を観光しに来てるのだろう
海は好きだが海を見てはしゃぐことはない

バイクのエンジン音が近づいて止んだ



_藍@あい_
あい
いっちゃん
外したヘルメットに
太陽の光がチカチカと反射する
_壱子@いちこ_
壱子いちこ
あい兄
_藍@あい_
あい
学校は?
_壱子@いちこ_
壱子いちこ
もう休みだよ
就職決まらないから
わたしだけ
_藍@あい_
あい
あーね、乗る?
_壱子@いちこ_
壱子いちこ
乗る
藍の腰に手を回す

風の匂い、
時々ふんわりタバコの匂いがする

右手に見えるどこまでも広い海を見て
回した手に力がこもる
藍のジャケットにキュッとしわがよった