第11話

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2021/05/12 12:45
〈久野 火魅華〉
次の日私はベットの上で目が覚めた
ベットの上でも知ってるベットじゃない...
病院のベットだ...
久野 火魅華
んん...
氷華
起きたか?
久野 火魅華
氷華...?
久野 火魅華
お兄ちゃんは...?
氷華
...
氷華がなんも喋んない...



あぁ...ほんとにお兄ちゃん亡くなったんだ...






あの優しかったお兄ちゃんは...




もう居ないんだ...




氷華
火魅華...
久野 火魅華
ん?
氷華
泣いてるぞ
久野 火魅華
...
久野 火魅華
だって...
久野 火魅華
だってぇ...
氷華
分かってる...
氷華
分かってるさ...
氷華
いつまでも泣いてたら兄さんだって安心できないだろ
氷華
火魅華は強いんだからさ
久野 火魅華
氷華...
久野 火魅華
ありがと
そうだよね
私がいつまでも泣いてたらお兄ちゃん安心して天国行けないよね
お兄ちゃんが安心して天国行けるように泣き止まないと...




私、いつまでも弱くないから...!
爽乃先生
あら、火魅華ちゃん起きたのね
久野 火魅華
先生...ありがとうございます
爽乃先生
いいの...
爽乃先生
それより火魅華ちゃんも気を付けてね
久野 火魅華
分かってます...
爽乃先生
この病気の発症は何か分からないから
爽乃先生
もし、少しでも体の変化があったらすぐに来てね
久野 火魅華
分かりました
爽乃先生
氷華くんもよろしくね
氷華
分かりました
爽乃先生
じゃあ気を付けてね
久野 火魅華
はい
久野 火魅華
ありがとうございました


帰るか...
爽乃先生
あっ火魅華ちゃん
久野 火魅華
はい
爽乃先生
これ..玲斗くんから
久野 火魅華
えっお兄ちゃんから?
爽乃先生
お誕生日プレゼントだって
久野 火魅華
えっ...
爽乃先生
ごめんね、私から渡すような形になっちゃって
久野 火魅華
いえ...
久野 火魅華
ありがとうございます
そう言ってもらったのはラッピングがしてある袋














お兄ちゃん...これいつ買ったんだろう...










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