〈宮舘 涼太〉
俺の後...次々とメンバーが楽屋に入ってくる
そして泣いている明日香さんを見て
明日香さんは泣きながら同じ説明をする
「邪魔って言われた」
殴られた
蹴られた
服の痣を見せて説明する
少しでもメンバーに期待をしていたけど
やっぱりそうなるの?
メンバーは完全に明日香さんの事を信じ切ってる
火魅華...大丈夫かな
きっと阿部ちゃんも明日香さんを信じるんだよね...
そして火魅華が来た
[ガチャ]
火魅華はこうなる事を予想してたかのようになんにも動じなかった
それでもあえて聞くことにしたのか
と、言いたい放題
してもいない事を言われて火魅華は少し戸惑ってるように見えた
それも分かってた事なんだうな
守んないと
俺が火魅華を守らないと
そんな時だった
[ガチャ]
阿部が帰ってきた
阿部はこの光景に戸惑っている
それもそうだよね
だから火魅華が出来る訳が無い
火魅華は訴えてる...
でもあの時とは違う
もう半分以上諦めてるような...
次々と火魅華に対して質問をするメンバー
なんでそこまでして信じないの
話し...聞いてあげなよ
なんでもう決めつけちゃってるの
火魅華は何1つとして嘘は言っていない
それなのに...
佐久間の発言には俺も言いいたい
ありえないでしょ...
ここまで信じないなんて
一瞬火魅華の顔が変わった
もしかして発作?
だったら
[バタン]
行っちゃった
大丈夫なのかな...
何としても俺が守らないと
支えないと
火魅華には絶対に無理をさせない
氷華くんがいる限り大丈夫だと思うけど
それでもあの2人には辛い思いをさせる事は出来ないから
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。