グク様は私の手を引いてエレベーターに乗って
一つ下にさがる
「president room」と書かれた部屋に押し込まれると
私の指を見る
グク様はデスクの引き出しから絆創膏を取ると
それを指にはってくれた
なぜだろう
私はそう思ったけど理由をきいたところで
グク様はきっと教えてくれないのだろう
私もこの二日間で学んだ
てっきり話が終わったから戻れと言われると思ったら
グク様はそのまま椅子に座った
そこまでして会わせたくない理由…
もの凄く気になる
でもただのメイドだから
雇い主でご主人様であるグク様の私情を詮索してはいけない
グク様が部屋を出た
きっと上にいったんだと思う
それにしても家の下の階が仕事部屋なんて仕事熱心なんだろうな
うん、お金持ちになる理由がわかるきがする
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。