第4話

4.
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2020/01/12 08:17
じぃや
それではこれで契約成立ということで
そう言ってその人が立ち上がった瞬間
部屋の扉が開いた
じぃや
坊っちゃん、お帰りなさいませ
グク
グク
ああ
入ってきた男の人はとても格好良かった
そして私に気づきじっと見つめると
迷惑そうにため息をついた
グク
グク
じぃや、何度言えばわかる

メイドなど雇うな、足手まといなだけだ
じぃや
坊っちゃんがお仕事ばかりなさるからです

周りに人を寄せ付けず、会話すらしようとしないではありませんか
グク
グク
今、こうしてお前と話しているだろ
じぃや
私がいつまでもいると思われては困ります

契約は成立済みです

不当な解雇を行えば坊っちゃんは訴えられてしまいますよ?
そう言って、お爺さんは圧をかけていた
グク
グク
俺が契約したわけではない
じぃや
ですが、責任者は坊っちゃんです
グク
グク
はぁー
そうため息をついて、その人は大きなソファーにドスッと腰をおろした
グク
グク
もういい、どうせ何をいっても聞かないんだろ
じぃや
お分かりいただけましたか

それでは私はこれで失礼いたします
You
You
え!ちょ、ちょっと待って…
バタンッ
え…
どうすればいいの
わたし

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