そう言って唇が再び重なって、今度は舌が入ってきた
ちゅくちゅくと厭らしい水音を響かせながら
グク様は何度も何度も角度を変えて唇を重ねる
私の両腕を頭の上で束ねて片手だけで押さえつけられる
抵抗しても男のグク様に敵うはずもなくて
するとグク様の空いている片方の手が私の服に入り込み
腰からくびれのラインをなぞる
くねくねと体をねじらせ抵抗してみせるも
グク様にはやっぱり敵わない
その間も息をつく暇もないキスが降り注ぎ
ついには服を捲られて下着があらわになった
グク様は鎖骨の下に吸い付くと赤い花を咲かせた
そこだけに収まらず
私の首やお腹、自分の物である印を残すように
いくつもの花をいろんな場所に咲かせた
そして力尽きたのか私の上に覆い被さるように倒れた
そう言って寝てしまった
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。