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第3話

相合傘 《藤井》
449
2018/08/09 11:12


〈うわぁ雨やん、、〉



突然小瀧くんがおっきい声で言うからみんな窓を見ちゃう



〈部活やらんのんかなぁ〉


「するんじゃない??」



小瀧くんは流星くんと同じ部活、



サッカー部。




〈階段ダッシュきついねんて、〉



「大変だね、笑」




笑い事ちゃうでぇ、って言うけど案外楽しそうなんだよね、



階段ダッシュはサッカー部恒例の雨の日行事で、




廊下で練習する私たち吹部は




雨の日になると階段ダッシュをするサッカー部を横目に練習する。




だから流星くんが部活中にも見れちゃうってわけ、




〈嬉しいよなぁあなたちゃんはさ、流星が見れて、〉



「、ふふ、嬉しいよ??」




〈俺らはきついんやで?〉



「知ってますよ〜?」



〈鬼濵ちゃんめ、〉




〈こら、お前らブツブツ言ってないでノート取れや〉



〈うっさい淳太、〉



〈先生やろが!〉



そんなやりとりをしていると



いつのまにか授業は終わってて、



〈いややあああああ!!!〉




「小瀧くんうるさいよ、」




〈いややねんもん!!〉




「ほら流星くんまってるよ?」



〈ほんまや!じゃあなあなたちゃん!!〉



「うんばいばい、」




小瀧くんが流星くんとわちゃわちゃしてたら



目があって、



軽く手を上げてきたから



手振っといた、



それだけで頬が緩んじゃう









_____





部活終わり、




流星くんを下駄箱で待ってたら





〈あなたちゃん今日ガン見してたやろ??〉




「へ?」


〈もうほんま好きやねんから!!〉



「はは、」




流星くん見すぎてたかなぁ?



『ほら望帰れや、』



〈はいはい、イチャイチャらぶらぶどうぞー〉



『余計なお世話や!!』



ほら帰るでってスッと手出してくるあたり、



ほんとみんな好きになっちゃうよね、




「流星くん傘は??」




『忘れてもぉた笑』



「しょうがない!!入れてあげましょう!」



『ん、おおきに笑』



2人で入っててもさ肩濡れてるよね流星くん、




ほんとにかっこいい、



『何ニヤニヤしてんねん笑』



「別に〜」



ふふ



しょうがないじゃん


かっこいいんだもん♡

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