第2話

00:01 異端と呼ばれるもの。
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2026/08/21 11:15 更新



























  教会の鐘が鳴った。

  その音が街中へ響き渡ると、

  周りの人々は自然と足を止めた。
 神よ、今日も我等に祝福を 
  皆が祈る。

  皆が空を見上げる。

  皆が神を信じている。

  それがぼくらの当たり前だった。

  だからこそ。


  祈らない人は、異端だった。
少年
 …なんで、だろ 
  教会の前を通るたび、

  胸の奥がざわざわする。

 
  神を信じようとすると息が苦しくなる。

 
  祈ろうとすると頭が痛くなる。
少年
 ぼく、おかしいのかな…? 
  誰にもこんなの相談できない。

  こんなことを言えば、

  異端者として教会へ連れて行かれちゃう。

  1回、ここを離れよう。
  人混みから離れようと歩き出した。

  その時だった。

  空が白く輝く輝いた。

  雲を光が裂き、純白の羽が舞い散る。
少年
 …天使様 
 天使様だ!! 
  誰かが叫んだ。

  歓声が広がる。

  町の長老は涙を流し、

  ぼくより歳下の子供は目を輝かせ、

  お母さんたち大人たちは一斉に膝をついた。

 
  白い翼。黄金の光輪。

  人間離れした美しい姿。

  天使。

  誰もが救済の象徴だと信じる存在。

  その天使が、ぼくたちの目の前にいた。
 神よ… 
 ありがとうございます…! 
  みんな笑っていた。

  とても幸せそうに?


  いや、何かがおかしい。

  みんなの瞳から光が消えていく。

  笑っている。

  祈っている。

  なんだろう。なんだろう?

  空っぽみたいだ。

 
  まるで誰かに操られているみたい。
少年
 なに、これ… 
  その瞬間。

  天使がゆっくりとぼくのことを見た。

  目が合う。

  優しい笑みが消えた
天使
 ……異端者 
  氷みたいな、冷たい声だった。

  光が槍の形を作る。
少年
 え…? 
  槍が放たれた。

  一直線に。

  ぼくに向かって。

  

  それが、最後に見た光景だった。


 __________

 __________

 ________

 _____

___
  天使の降臨が確認された。

  やっとだよ、本当。

  久々に暴れられる。

  
  
  屋根を蹴る。

  街を、黒い影が駆け抜けていく。

  風が頬を撫でる。

  遠くで鐘の音が鳴っていた。

  教会の鐘。

  昔から嫌いな音だった。
 『クレアさん!!
  聞こえてますか!?』 
 『貴方さっきから
 先行し過ぎですわ!』 
   通信機からレイとアイラの声が響く。
クレア
 聞こえてるけど 
クレア
 先攻って、
 お前等が遅いだけじゃね? 
アイラ
 『貴方ねぇ…!!
 本当貴方のこと苦手ですわ』 
 『あははっ!
 クレアとアイラって 
 ほんと仲悪いね!』
  ソクラテスが言った。

  まぁ確かに、彼奴とは馬が合わない。

  ていうか彼奴等と合わない。
  
  仲良くしろなんて無理無理。
ソクラテス
 『…あれ、今回
 異端者ちゃんいるね』 
クレア
 は? 
レイ
 『は?!ちょ、
 先に言ってくれません!?』
アイラ
 『司令からも何も
 言われてませんわ』 
クレア
 いいから向かうぞ 
アイラ
 『誰のせいで…!!』 
  呆れた声が返ってくる。

  はいはいあたしが先攻したせいです
 
  ごめんなさいねー。

  屋根を大きく蹴った。

  視界が開ける。

  街の中央。

  そこに天使はいた。

  白い翼。光の輪。

  そして、光の槍
クレア
 …っレイ!! 
レイ
 『確認しています!』 


  銃声が響く。

  光の槍が軌道を変える。

  でも。

  天使は止まらない。

  次の攻撃を準備している。

  少年は気絶してる。そりゃそうだ。
クレア
 槍かよ相性悪ぃ…… 
  その時、建物の影から 

  黒い影が飛び出した。
 …異端者なんて
 報告には無かったけど 
 異端者さんは隠滅班が
 どうにかしてくれるでしょう 
  トモリとゼノ。

  短剣と刀を使い槍を払ってくれてる。
 『このあたり
 全部破壊すればー?』 
レイ
 『お前何言ってんの?』 
  マリアベル。

  なにやら物騒なことを言っていたが

  それどころではない。
  屋根を蹴る。

  一気に天使との距離を詰める。

  大鎌を振り下ろした。

  轟音。

  天使の結界が砕けた。
クレア
 破壊完了!! 
アイラ
 邪魔ですわ! 
  その隙に
  
  長槍を構えたアイラが一直線に突撃する。

  その一撃が天使の翼を貫いた。
 はーいっ
 いくよ〜!! 
  今度はユズが笑いながらワイヤーを放つ。
ユズ
 はい終了ー
 お疲れ様でーすっ! 
  天使を拘束した。
ゼノ
 お疲れ様です 
マリアベル
 ごめーん
 あっちにいた天使殺しちまった 
  司令には殺せって言われてるけど、

  実際に殺すと隠滅班の

  特に彼奴がキレるからなぁ。
クレア
 うわ隠滅班がキレんぞ 
マリアベル
 うわぁ終わった 
ソクラテス
 あははどんまい! 
トモリ
 ……さっさと撤退するわよ 
レイ
 あとは隠滅班に任せましょう 









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