6月9日
文化祭って聞いてから。みんな大騒ぎだ
正直、うるさいくらいに。僕たちふたりは主役でセリフと振り付けを覚えるだけ。
幸い記憶力はあるからほとんど覚えれたかな
暇だ。夏希もそう思ってるのかな?
好きな色ってなんだろ。
水色?なんでって聞こうとしたら
透き通ってるか。
うわッ何?
ゴキブリかよ
めんどいし
ほっとけばどっか行くだろ
桜実?誰
そんな人いたっけ?
うるさい人か。まぁいいや、友達のためなら行ってあげよ
ゴキブリだけで騒ぐとか馬鹿じゃないの。
掴んで窓から投げるだけなのに((それが出来ないんだよ
あ、そうだ。
夏希が…変
反応速度が遅くなって言ってる。何でだろ。
まぁいっか。早く終わんないかな。暇だし
今日は一日中文化祭の準備だった。多分明日も
俺は手話の本を読んでるけど。夏希は…小説?へ〜恋愛もの。読んだことないな
え、無視?
ふーん。無視ねぇ
え、何?どうしたの?
え、何。
先生「静かにしなさい!」
先生「……ピ」
「速報です。__のス__が異_に___のまま_は_り__日_す」
「速報です。隕石のスピードが以上に早くこのままでは残り100日です」
神様は最低だ
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。