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第18話

今好きじゃなくても
野山 楓
かわいい狼さんのことを
獣獅野 狼眞
え?
楓はイタズラっぽく笑った
かわいい狼さん?それってまさか...
俺が戸惑っていると楓は一つの本を持ってきて俺に渡した
獣獅野 狼眞
これ..なに?
俺が今までに見た事のないタイプの本だった
まぁ..本については詳しくないんだけど...
野山 楓
私のアルバムだよ
野山 楓
ちょっと開いてみて
獣獅野 狼眞
お、おう
俺は楓に言われるままに、アルバムと呼ばれた本を開いた
すると、そこには懐かしい風景が薄っぺらい紙の中に入ってたくさん並んでいた
これって...
獣獅野 狼眞
俺のいた山...
そう
俺の故郷だった
俺がアルバムから顔を上げて2人を見たら
楓はただ黙って笑っていて、菜瑠はというとこっちを見てニヤニヤしていた
なんなんだよ...マジで...
俺は少しムッとしながらもページをめくる
そしたら今度は見覚えがある女の子が笑っている紙があった
獣獅野 狼眞
この女の子って...楓?
野山 楓
うん、私だよ
楓が微笑む
俺はさらにページをめくった
今度の紙は楓の横に別の女の子がいた
楓とポーズを決めている
俺はなぜかそいつにも見覚えがあった
獣獅野 狼眞
なぁ、こいつだれ?
俺はその女の子を指差して思わず楓に聞く
どれどれっと楓がアルバムを覗きこむ
野山 楓
あぁ、その子は...
ーと、楓が言いかけたところで
鳥伊 菜瑠
うちだよ!
菜瑠が元気よく叫んだ
獣獅野 狼眞
マジかよ
なんか似てるとは思ったけども...
んじゃあ、あの時楓のことを呼んだのって菜瑠だったのか?そういうことになるよな?
野山 楓
今まで忘れていてごめんね、獣獅野くん
楓はそこでやっと自分から話してくれた
獣獅野 狼眞
いや...昔のことだし...
野山 楓
あんな楽しかったことを忘れるなんてね...獣獅野くんには懐かしさを感じてたんだけど...アルバム見ながら私ってバカだなぁって思った
楓はそう言って苦笑する
鳥伊 菜瑠
まーそんな昔のことうちも忘れてたし!気にすることないよ!
楓がそう言うと菜瑠が楓をフォロー(?)する
野山 楓
私、その時に泊まった旅館にまた来るねって約束したのになぁ...
そう言って楓は目を伏せる
その顔が俺にはなんだか悲しそうに見えた
獣獅野 狼眞
楓...
そうだ!今なら...
獣獅野 狼眞
ごめん、菜瑠
獣獅野 狼眞
ちょっと外に行ってくんない?
鳥伊 菜瑠
えーなんでよ?
俺が菜瑠にそう言うと不服そうにほっぺを膨らませた
獣獅野 狼眞
さっしてくれ
そう言ってもまだ納得してなさそうだ
獣獅野 狼眞
後でドーナツ奢るから
鳥伊 菜瑠
よし!それじゃあごゆっくり〜
俺がそう言うとやっと出て言ってくれた
鼻歌まで歌いながら...
本当に菜瑠ってドーナツが好きだよな...
野山 楓
えっと...獣獅野くん?なんで菜瑠を?
すると楓は不思議そうな顔で俺を見る
獣獅野 狼眞
俺、もう一度ちゃんと言いたくて
野山 楓
え?
今、言わなきゃ!これでだめだったら完全に諦めよう...
獣獅野 狼眞
俺は楓のことが好きだ
野山 楓
ふぇ?
獣獅野 狼眞
俺がずっとずっと思ってた気持ちなんだ
獣獅野 狼眞
楓のためなら何でもできるし、何も苦しくなくなる
獣獅野 狼眞
楓が今俺を好きでなくても必ず好きにしてみせる
獣獅野 狼眞
絶対、絶対幸せにするから
そこで俺は息を吸い込む
獣獅野 狼眞
俺と付き合ってくれませんか?
俺がそう言い切ると楓は顔を真っ赤にして_
野山 楓
はい...
そう、頷いてくれた