朝5時
海浜公園まだ朝日が登りきっておらず辺りは暗く人通りも少ない
、、不思議なものね。昼はあれだけの人が行き交うここも
朝はほとんど見えないだなんて。
場所も関係しているのだろうけど
そんなことを漠然と思いながらオールマイトと出久の
特訓をボーッと眺める
オールマイトが変身した姿で冷蔵庫の上にのりそれを出久をひくという
知らない人が見れば二度見どころか六度見くらいするのではないだろうか
それくらいインパクトが強い光景だ
思わずそう口に出すと思い出したようにオールマイトがこちらに振り向き声をかけた
今まで手加減しなくても十分どころか倒されることが多くて
普通の人間はナイフが当たったから死ぬことを忘れていた
、、、今更だけど霊夢や魔理沙って本当に人間なのかしら
そういい能力を使い時を止める
世界がセピア色一色に染まるのを見届けて
太ももにつけているナイフホルダーに手を伸ばし
そこから数十ものナイフをとりだす
まずはこの人間のお手並み拝見ってところね
彼から少し離れたところにナイフを配置して能力を解除する
目の前に出現したナイフに少しだけ驚きを示すだけで
ほとんど焦らずに対処してみた人間。
、、、霊夢たちと同じく人外と考えて大丈夫だろう
スペルカードで一旦様子見してもよさそうね
再度時を止めあたりに弾幕をばら撒きナイフを投げる
先ほどのように気を使わず今度は30ほどだ
流石にナイフが眼前にあれば動揺するだろう
ばら撒いているナイフもすぐさま対象を追跡するだろう
少し見ただけだが彼の実力は幻想郷の住民を基準にしても
劣らないむしろ十分上位に食い込めるだろう
もう少々本気を出してもいいかも知れないが
これはお遊び、程々でいいだろう
お嬢様の面子も潰さない程度に
そして彼の期待に応えられる程度で終わらせましょう
そう思い時を進める
少しはあたるかと思った攻撃も余裕で交わされ
追跡したナイフも拳を一度振うだけで全部打ち落とした
、、、、そういえばここは外の世界だったっけ
スペルカード宣言も美しさもいらないのね
無意識にしてしまったのか、、
私も幻想郷に染まってきてるのね
妖怪だからと言って必ず強いと言うわけではない
けれど妖怪、神といった種族はそれだけで大きなアドバンテージとなる
、、何も気にせず縛られず突っ込んでいく霊夢は明らかに異質なのだろう
数学はいつも紅魔館の財政管理等でやっていたものを
応用すれば簡単だったし理科も同じく少し知識を覚えればあとは簡単だ
入学試験まであと少し果たして受かれるのかしら。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。