第57話

第5話
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2022/02/01 09:01
しのぶとの話を終え、再び彰良が待つ部屋へと戻って来た尚哉。
話から得たことを彰良に話した。
高槻彰良
へぇ、鎹鴉って言う伝達用の鳥が...
深町尚哉
喋れるそうですよ。
高槻彰良
え!そうなの!聞いてみたいけど、
僕倒れちゃうしなぁ...
深町尚哉
録音したいけど、今はスマホなんて
使い物にはならないですよ...
高槻彰良
そうなんだよねぇ。
僕と深町くんが離れた時はどうしよう...
深町尚哉
それについては大丈夫です。
高槻彰良
へ?大丈夫なの?
深町尚哉
はい、大丈夫です。
"俺の仲間"が持ってきてくれたので。
高槻彰良
持ってきた...?
彰良が惚ける。すると...
トントン
と、ノック音が聞こえた。誰か来たのである。
???
尚哉ー!持って来たぞー!
深町尚哉
あ、丁度いいところに、どうぞ。
許可すると、少年がドアを開けて入って来た。
赤みがかかった髪に、市松模様の羽織物、耳に花札のような飾りを付けている。
明らかに尚哉よりは年下であった。
高槻彰良
...!?
竈門炭治郎
初めて、竈門炭治郎です。
貴方が、高槻彰良さんですか?
優しい笑みを彰良に向けた。
驚きながらも、彰良は頷く。
高槻彰良
そうだよ。...え..君は、鬼殺隊の子?
竈門炭治郎
はいそうです!階級・戊の竈門です!
太陽のような笑顔で言う、炭治郎と名乗る少年は、"ある箱"を彰良の前に置いた。
見ると、それは小さな子が入れるような渋茶色の箱であった。
高槻彰良
これは...?
竈門炭治郎
背負い箱です!
俺も使っているんですよ!
高槻彰良
.....どうしてか、聞いてもいい?
竈門炭治郎
......妹をここに居れるためです。
高槻彰良
妹...あっ!.....あの時の!!
深町尚哉
やっと思い出しましたか。
炭治郎と禰豆子ですよ。
眠りにつく前、鬼ねなったばかりの時に助けてもらった、あの兄妹だ。
あの時は、色々と、助けてもらった。
高槻彰良
そうだったんだね...炭治郎くん
あの時は、僕達を助けてくれて
ありがとう。
竈門炭治郎
いいんですよ!これから頼って下さい!
そう笑って、互いに握手をした。

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