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第60話

第8話
264
2022/02/13 09:42
高槻彰良
...........わぁ。
現在、尚哉はキラキラとした目を彰良から向けられている。
それは何故か?
深町尚哉
先生...見ないで下さいよ。
高槻彰良
え!だって、格好いいんだもん。
...僕、毎日この姿を見れるんだね。
嬉しそうな顔で、尚哉を見つめる。
少しばかり恥ずかしかったが、彰良が良いのなら、それで構わない。
尚哉が着ていたのは、鬼殺隊の隊服である。
サイズも丁度で、生地も贅沢仕様だ。
それはそうだろう。
何せ、鬼と戦うのだから、丈夫でなくてはいけない。
後ろに明朝体で「滅」と書かれている。
雑魚鬼の攻撃では破けないらしいが、一体どれぐらいの強度なのだろうか。
そう考えながらも、尚哉は隊服の上にもう一枚羽織る。
羽織りだ、炭治郎や善逸が羽織っている上着のようなもの。
しのぶが尚哉と彰良にくれたのだ。
綺麗で優しい人だなぁと思う。
彰良も同じだが。
深町尚哉
先生、着心地はどうです?
藍色の羽織りを着た彰良にそう問う。
すると彰良は満面の笑みで答えた。
高槻彰良
この羽織り物、素敵だね。
綺麗な藍色だと思わない?
後でお礼を言わなきゃ。
触り心地も良いようで、気持ち良さそうに羽織りを撫でる彰良。
美しく、可愛い(編集者の一言)
藍色の羽織りは、彰良が時々見せる深い藍の瞳に似ているように感じた。
まぁ今はどうでもいいと、尚哉は頭の中で片付ける。
高槻彰良
深町くんのも綺麗。
深緑色が鮮やかだなぁ。
彰良が近付き、尚哉が着ている羽織りを覗く。
尚哉が羽織っているのは、深緑色の羽織り。
濃霧のような深みを出す緑色は、とても鮮やか。
彰良が見とれるのにも納得だ。
2人で、そう話していると、
コンコン
竈門炭治郎
あ、誰か来たみたいだな!

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