私は…
神使、
恋のキューピット
天使と神の間に『生まれた』。
元々、人間だった。
若かりし頃、命を落とす、
天命だった。
ある神が私を天界へと連れてきたのだ。
そこからある少年を見ていた。
そして少年は青年へと時を経ていた。
そして…私は
恋に堕ちた。
神が…人間に。
彼は命を落とし、
彼もまた天界へと来た。
彼には想い人がいる
…そう『察した』。
私は叶えなければならない。
何をしてでも。
恋に逆らってでも。
愛を失ってでも。
『キューピット』だから。
いいや、
彼が好きでたまらないからだ。
きっと叶えて欲しい。
そうして、ホントの笑顔を魅せてね。
そう
私は、
あなたの
『護り人』
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!